蟻は今日も迷路を作って

蟻迷路(ありめいろ)の文章ブログ。小説、エッセイ、真面目な話からそうでない話まで。Twitter→@arimeiro

なにかを読んでそれについて書く

柳田国男『禁忌習俗事典』を読んだ

『禁忌習俗事典』を本屋でたまたま見かけ、へぇ、オモロ、と思い内容も見ずに購入した。 「事典」と名のつく通り、事典である。系統ごとに分類された事柄が事例とともに説明され、列挙してある。索引も付いているが、文庫サイズだ。 「事典とはいえ、日本の…

新書はフィクションとして読めば面白い

新書。 なんかちょっと長細い感じの本。 表紙がなんだかみんな同じかんじの、内容が難しそうな、フィクションではない、本。 こんなかんじの本。 主にノンフィクション、評論、論説を扱っている。 鈴木大拙の『禅と日本文化』は大学生の頃読んだ岩波新書だが…

好きな小説 ──『十三月怪談』(川上 未映子)

ときどき思うのだ。恋人が死んだらどうしよう、と。 たとえば病院で恋人が死んでしまったら。 私は恋人の手が冷たくなるまで声をかけ続け、何度も愛してると伝え、頬に、おでこに、できればくちびるに、くちづけをするだろう。 灰になった恋人を夢遊病の気持…

【鬼滅】煉獄さんを雑に物語から退席させたのは許せない【ネタバレ含】

また『鬼滅の刃』の話になるけど。 もう今日する話は鬼滅わからないとぜんぜん何言ってるかわからないとおもうので、そういうひとたちは他の記事読んでください。これとか。 arimeiro.hatenablog.com ↓ いまやっている映画「無限列車編」の原作読んだときに…

0からトースターを作るような行為

よくわかんね~技術って多い。 これいつも使ってるけど、実際どうなってんのかよくわからないな、というもの。 どうやって作ったのかよくわからないもの。 ボールペンなんて100円もしないで買えるものもあるけど、我々素人が0から作ろうと思ったら一体いくら…

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を読み疲れる

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』上下巻を購入したのは、たしか2018年の春だったようにおもう。あるいは夏だったかもしれない。 2018年は私にとって「卒論の一年」であり、その年は論文のテーマに選んだ村上春樹の書籍を片っ端から漁り読んでいたので、少な…

『キッチン』を読むということ

吉本ばなな『キッチン』を再読した。 これで読み返すのは3、4回目くらいだけど、何度読んでもいつ読んでも、またいずれ読みかえすのだろうなとどきどきして、期待にも似たたしかな予感を抱く、大好きな一冊だ。 少ない言葉で、最低限の、しかし最大限の描写…

『DEATH NOTE』をイッキ読みした

『DEATH NOTE』をイッキ読みした。 中学生くらいの頃に全話読んだのだが、10年前となれば記憶があいまいで結末しか覚えておらず、推理や駆け引き、つまりは頭脳戦といった作品の醍醐味の部分は忘れていたので、時間もあることだし、2日間に分けて一気呵成に…

『ハックルベリイ・フィンの冒険』を今こそ読むべきだ

『ハックルベリイ・フィンの冒険』でも読むか…… スッ…… あれ……? あっ!!! 中身が逃げてやがる!!! 文字通り「本体」が逃げてやがる!!! ※本体は川へ逃げていましたが、捕まえました。 さて、茶番はこのくらいにして、読みました、『ハックルベリイ・…

コンラッド『闇の奥』を(ちゃんと)再読

ずっと本屋に行けてない。 そもそも読書は通勤時間にすることが多いので、日ごろの読書量も減ってしまった。 さいきんは土日に貪るように本を一冊読むことが多くなった。 本棚にコンラッドの『闇の奥』があった。 大学1年生のとき、課題図書で購入したものだ…

『トム・ソーヤーの冒険』を読んで

恥ずかしながら、『トム・ソーヤーの冒険』を24年生きていて一度も読んだことがなかった。 (毛布にくるまれているトム・ソーヤーの冒険) 漠然と「塀にペンキを塗る話」とは知っていたけど、実際に読んでみたらペンキじゃなくて漆喰(しっくい)だったし、それ…

悪口の書き方

オフェイロンの『アイルランド 歴史と風土』という本を読んだ。 古本屋で出会った本だ。 私はアイルランドについてまったく興味がないし、アイルランドについて知っていることといえば19世紀のジャガイモ飢饉くらいで、あとは漠然とイメージするだけの荒涼と…

【ネタバレ有り】夏目漱石『こころ』は高校の国語で読むべきだろうか?

折に触れて、と言うけど、その「折り」ってなんだろう。寿司折りだろうか。 寿司折りだろうが菓子折りだろうがなんだっていいけど、ともかく私は折に触れて漱石の『こころ』を読むことにしている。 最初に読んだのは中学のときで、この頃は頭がよくなかった…

発達障害の妹について。『アルジャーノンに花束を』を読んだことについて。

実を言うと、私には妹が一人いて、彼女は生まれながらの自閉症である。 発達障害だ。 彼女とは年子なのだけど、はたして彼女が幼少の頃の記憶を、私は持っていない。記憶に彼女が出てくるのは、私が小学校に入って以降のことだ。それまで彼女は私の中に存在…

皆もう『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び(うず いもせやまおんなていきん たまむすび)』読んだ?

タイトル長っ。 過日の第161回直木賞を受賞した『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』を読了した。 全編が関西弁によって語られているという情報を先に頭に入れていたので、やや不安はあった。 私のようなサザンサザンの湘南ボーイには関西弁は馴染みがなく、読みに…

それでも最後まで読める本

私は本を読む。 たいていの本は最後まで読むのだけど、中には最後まで読めない本もある。 その理由は、私には難しかったり、文章が気に入らなかったり、読むのに苦痛を感じる、などなど多岐にわたる。 その一方で最後まで読める本というのは、理由はシンプル…

パールバック『大地』を読んだ

パールバックの『大地』(全4巻)を読むのに一カ月以上かかってしまった。 私は読むのが遅いうえに熱心な読書家でもないから、とても時間がかかってしまったし、古本なので文字が小さくなかなかページがすすまなかった。そもそも、翻訳物が苦手だ。なんか読…

挫折した本紹介

ちょっとは読んでみたものの、途中で読むのをやめてしまった本がいくつかある。 それらは本棚に入れてもらえず、私の汚い机の端っこで積まれたまま、タイトルの重圧感で私を責め立てる。 「読め~読め~」 うざいので、背表紙を見えないようにして積んである…

『騎士団長殺し』の文庫本

『騎士団長殺し』(村上春樹)の文庫本を買うかとても悩んでいる。 ハードカバーの初版を持っているのだから買う必要は無いのだが、欲しいと言えば欲しいのだ。 ただ、買ったところですぐに読むとは限らないし、全4巻もあるのでそれなりの値段はする。ファン…

『源氏物語』を四分の一くらい読んだのだが

文学部だしこういった名作、を読んでおいたほうが「はく」が付くかなぁと浅ましく思って、去年の夏から谷崎潤一郎現代語訳の『源氏物語』を読んでいたのだが、漢字が旧字体で難しいし登場人物の名前がちょろちょろ変わってわけがわからなくて、途中で読むの…

ぼく、はじめてのエロ本を買う。

皆さんはエロ本を購入されたことありますか? 私は先日、人生で初めてお店で買いました。即買い、でした。 買ったのはコチラ。 べろせさんの『べろまん』 Twitterでべろせさん本人が購買促進のために一話だけ掲載しており、無料でえっち本読めるなんてラッキ…