タバスコが好きだ。
まず、見た目が愛しい。
小さい、色鮮やか、可愛い。
洗練されたデザインだし、無駄がない、にもかかわらずその大きさと色合いが遊び心をくすぐる。
私はお金持ちになったら、白い壁に棚をつけて、タバスコを壁一面に飾ろうと思っている。横一列にずらーっと並べてもいいだろう。
そのくらい可愛い。
アンディ・ウォーホルがキャンベルスープ缶に芸術的価値を見出した気持ちがわかる。
ウォーホルも壁一面にキャンベルスープ缶を並べたかったのだと思う。こういうのは壁一面に並べてこそ価値が高まる。
社会批判とかメッセージ性は無視して、ただただ、キャンベルスープ缶やタバスコの瓶が並ぶさまは、美しく、可愛らしい。
タバスコの味も好きだ。
タバスコは、辛い酢である。
トマトソースのパスタやピッツァによく合うので、あれば大抵かける。無いと、ちょっと萎える。
トマトソースにタバスコをぶっかけて食べるのが楽しいのに。
タバスコはないけど唐辛子オイルはある?仕方ない、そっちをくれ。ふーん、まぁまぁだな。
タバスコは酢であるゆえ、香りは酸味が効いて強く、かければ本来の味も変わってしまう。シェフが自分の腕に自信があるほど、タバスコは料理人に毛嫌いされる傾向にある。たぶん。
味変を楽しむことはできても、そうなるとトマトソースが美味しいのではなく、タバスコが美味しいと言われているみたいで、シェフは嫌な気持ちになるのだろう。
シェフは気まぐれだから、機嫌を損ねたらもう作らないかもしれない。閉店。
それにしてもこのデザイン、いいな〜。
タバスコの描かれたTシャツがあったらほしい。トートとかもほしい。
ちょっと逸れるけど、紀文の豆乳のパッケージのTシャツもほしい。
私はあの絵が好きでたまらんのだ。
豆乳を買っているのではなく、あの絵を買っているみたいなもんなのだ。
だから中身は全部捨てる。嘘。
誰か作ってください。Tシャツ。
よろしくお願いいたします。