うちの職場は早番と通常出勤と遅番がある。
早番は通常よりも1時間早く出勤し、遅番は12時出勤となる。どの出勤体制でも勤務時間は8時間半で変わらないのだが、早番の日は一日が早く終わり、遅番の日は一日が長く感じるので、私は早番が好きだ。
遅番の日は半日家で寝ていられるかと思われるだろうが、実はそうもいかない。
というのも、早起きに身体が慣れてしまっているので、遅番であってもだいたいいつもと同じ時間に目が覚めてしまうのだ。
そうなると起きている時間が長くなるため、一日は長く感じられる。だけども、起きてる時間はどの勤務時間だって同じことなので、あまり関係がないように思う。だけども、ともかく早起きをすると一日が長くなるので損だ。だけども、それは損なのか、はたして。わからなくなってきたのだけどもね。
遅番の午前中は時間を持て余す。
なにかをするには時間が足りないし、このあと仕事行くんだ、という気が常にあって、リラックスもできない。いっそ殺せ、とも思う。
今日も遅番なのだが、結局7時くらいに目が覚めてしまって、そこから二度寝をしようと試みたものの、一度朝日を直に受けた肉体は寝ることを良しとせず、ベッドの上で微睡んだりYouTubeを見たり、無駄な時間を過ごしてしまった。こうなることはわかっていたのだから、潔くなんらかの活動を始めるべきだったのだ。
7時ごろに目が覚めてしまった理由は、私の部屋の窓に被さる小さな飾り軒の上をカラスがぴょんぴょんかちゃかちゃ跳ねて遊んでいてうるさかったからだ。
寝ぼけていた私は最初その音の正体がわからなくて、父親の亡霊が窓を引っ掻いているのかと思った。カラスのかたいツメがトタンの軒を跳ねる音だった。
カッチャカッチャカッチャ
うるせぇ。
ぎっ!と窓を開けて睨んだら、カラスは北へ飛び去った。
二度寝しよう……。
しかし、寝ようと思うほど眠れない。
外の音が気になる。
ちょうどいいかんじに眠りに入っていけそうだというときに、どこかのガキンチョが自転車のブレーキをキーキー鳴らして遊ぶ音が聞こえてきた。
キーキーキーキキキキー
うるせぇ。
どうしてわざわざうちの隣でやるのだろう。その公道から早急に立ち退いてほしい。私の部屋の真横の道路で朝っぱらからわけのわからない遊びをしないでほしい。
キーキーキーキキーキーキーキキーキー
うるせぇよ。
「うるさい。やめなさい」
その母親らしき声が聞こえた。親子かよ。さっさとやめさせてくれよ。
ひとしきりブレーキ遊びに満足した親子は、私の目をすっかり覚醒させて南へ去った。
わけがわからない。起きろってことなのか。
それで起きて、こうしてブログを書いている。
昨晩は夜更かしをしたので、瞼がまだ重い。どの出勤時間であっても、規則正しい寝起きの時間を定めるべきなのかもしれない。