肌が弱く、24になろうかという年齢になっても頻繁にニキビができる。
中高生の頃はニキビ面で、そのせいで自分に自信が持てなかったし、周囲からも「顔を洗え」だの「ケアしろ」だの、わかりきっていることを悪意もなく言われて傷ついた。
顔を洗っても、ケアをしても、治らないのだ。
どんな石鹸を使っても、薬を使っても治らなかったニキビ面は、時間が治してくれた。
ニキビ面で悩んでいる諸君らに言いたいのは、案ずることなかれ、多くの大人が諸君らに言うように、ニキビは時間が治してくれるということである。かけがえのない青春の時間だけど、中高生の青春なんて猫の小便みたいなものだ、自信を持てなくったって気にすることは無い。十代の時間は二度と帰ってこないけど、心配することは無い。一緒に屈折しよう。共に堕ちよう。
励ますつもりが、堕落をうそぶいてしまった。
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疲れたり、ストレスがあると、簡単にニキビはできる。
ニキビができると疲れている証拠なのだが、体調の黄色信号にすらならない。というのも、ニキビがあまりにも簡単にできてしまうからだ。
ニキビ屋本舗。
消費税はつかない。
顔を洗っていて、毎日クリームを塗っていても、サプリを飲んでいても、おかまいなしにヤツは現れる。そしてなかなか治らない。一度できると完治するまでに一週間くらいかかる。
自慢じゃないけど、私は社会人になってからニキビができなかった週は無いのだ。
こうまでニキビ体質だとなんとなく肌の調子で「あ、これはできるな。でもザコだな」とか「これは大きめのができるな。跡に残るやつだ」とその規模まで予測することができ、その段階からケアをはじめても遅く、ニキビは私の努力をあざ笑うかのようにひょっこり顔を出す。はっきり言う。くそだ。
と、ニキビを嫌がりつつも、中高生時代の破滅的なニキビ面の頃を想えば、こんな単体で乗り込んでくるニキビは二等兵以下であり、鍛えられたメンタルの前ではべつになんてことない。
堅固な城壁の前で竹槍を突かれてもなんともないみたいに、なんらの負担はない。
ただちょっと痒くて気になることくらいだ。
でも、ニキビができると、それは目立つわけで、周囲の人に「疲れてる?」と声をかけられるのがつらい。
へとへとなのがバレてしまう。
無理をしているのがバレてしまう。
周りの人を心配させたくないし、責任感をはき違えてほしくない。
ただ私の体が弱くて、疲れがたまりやすく抜けにくいというだけなのだ。
私はいつまでニキビ屋本舗を開店していなければならないのだろう?
はやく閉店してほしい。
次の増税にはもう耐えられないのだ。