センター試験を2回受けたことがあるので後輩諸君にいくらかアドバイスでもしてやりたいのだが、2回受けてる時点でそのアドバイスにいくらの価値もないことがわかったのでやめとこう。
センター試験はふつう大学で受験するもので、ああ、ここに通うんだ、ここで華やかなキャンパス・ライフをおくるのだ、と胸を昂らせもするけど、勘違いしてはいけないのが、別に試験会場になった大学に通うことになるわけではない、ということだ。
志望校よりもランクの低い大学かもしれないし、逆かもしれない。
大学は敷地が広くて、校舎も多くて、コンビニが入っていたりカフェがあったり、それまで通っていた中学高校とはまったく異なる雰囲気の、学び舎というよりかちょっとした街みたいで、あるいはセンター試験で大学に足を踏み入れた人はその異世界に気圧されるかもしれない。
だけど別に、そこに通うことになるわけではないので安心してほしいし、なんならせっかくの機会だから雰囲気を楽しむ余裕を持ってはいかがだろうか。
受験を銭糧(ぜにがて)にした広告や商品や講話でよく聞くアドバイスというか文言は「これまでやってきたことを信じろ」というものだ。
この残酷な言葉を、現役のときも浪人のときも、あらゆるメディア媒体や人を通して浴びてきたけど、この言葉に救われて力を授かるのは、本当に頑張ってきた人たちだけだ。
寝食を惜しんで勉強し、娯楽を切り捨てて勉強し、AO・推薦入試で先に合格してへらへらしてる友人どもを恨み、勉強して勉強して勉強して、耐え抜いて努力した者だけがこの言葉に救われる。自分の努力に自信を持てる者だけが力を授かる。
私は現役時代は世界史しか勉強していなかったので「信じろ」なんて言葉は等閑に付していたし、浪人した2回目の受験では自分の努力は足りなかったのではないかと絶えず不安でやはり言葉を信じられなかった(そしてやっぱり努力は足りなかった)。
過去の努力の形跡に慰められて「ヨシ、頑張るゾ☆」と楽観的になるくらいなら、ギリギリまで英単語を一つでも多く覚えたり一問でも多く問題を解くべきだ。
これからはじまるのは過去ではなくて、未来のことなのだから。
過去のすべてが今で、今のすべてが未来なのだ。ずっと必死になった方がいい。
そうしてずっと必死にカリカリポリポリやってると余計なことを考えなくなるので、それがまたいい。不安なら不安なほど、ギリギリまでやったほうがいい。
過去のすべてを愛おしむのは未来で出来るのだから。
だけど睡眠はしっかりとった方がいい。
試験は朝から夜まで長いし、とても疲れる。
健康な肉体でなければ最高のパフォーマンスを発揮しない。
さぁ、ギリギリまで自分を追い込め受験生。
受験生が勉強もせずにこんなブログを読んでいないことを祈る。