蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

いい夢みろよ☆

  ぜんぜんいい夢を見ない。

 私は悪夢的なものばかり見る傾向にあって、とことん悪夢ではないけどじっとり腋汗をかくようなプレッシャーのある夢だったり、そこはかとなく憂鬱なものだったり、面倒くさい人間関係に関する夢だったり、要するにストレスのある夢ばかり見てしまう。

 夢なので、突拍子もない設定が付与されていたり、展開が時間や因果ではなく印象によって結びついて場面が転換されるなどは序の口だが、通底しているのは「ストレス」や「恐怖」で、目覚めの気分はいつも悪い。

 悪夢を見なかったとすれば、夢も見ないでぐっすり眠った、ということになる。私の夢見の悪夢率は9割7分くらいだ。チートのバッターか。

 

 父が存命中だったころは、ほぼ毎晩、父の夢を見ていた。

 直接的に父が登場することもあったし、父的なもの(権威的だったり暴力的だったり圧倒的だったり断絶的だったりするもの)が登場して私を嫌な気持ちにさせた。

 だけど、去年あいつが死んでから、一切父の夢を見なくなった。

 いや、一度だけ見たけど、そのとき夢に現れた父は恐怖の対象ではなくなっていた。

 

 一年くらい前の私にとって、父とは嫌悪の象徴で、目の上のタンコブで、厄介そのもので、常に呪いを吐き続けるそのものだったのだ。

 今はそのかけられた呪いを解くのにたまに厳しい気分になるけど、少なくともこれ以上心を痛めつけられることはないのだと思うと安心できる。だからもうあいつの夢なんて見ないだろう。

 

 では現在、なんの夢を見るか?

 もちろん、仕事の夢だ。

 まるでその日一日を反芻するかのようなオフィスで働く夢も見るけど、一番多いのは「仕事的な夢」だ。

 私にはなんらかのやるべきことがあって、他人に教えを乞い、相手方とスケジュールを調整し、確実にそれを遂行しなければならない的な夢だ。

 なんの面白みもないし、疲れる。

 どんだけ仕事嫌なんだと自分でも思うけど、気に病むほどではなくて案外鈍感だし、まぁもうどうにでもなれ!って気持ちもある。一方で、これからどうなるのか、なにをどう頑張ればよいのかわからない、何も面白くない、という不安と焦燥感がある。

 

 

 せっかくプライベートなブログなんだから、仕事の話はよそう。

 

 私はこのように夢見が悪いので、あまり眠りというものが好きではない。かといってよく眠らないと駄目な体質なので少なくとも一日7時間は眠りたい。だけど眠りたくない。どうしたらいいのかわからない。

 こういうときは寝るにかぎる。

 

 いちばん良い夢は、恋人と会う夢だ。

 100日に一回くらい見れる夜がある。夢の中はふわふわしていて、なんの憂鬱もなくて、このままずっと眠っていたい、夢の中で抱き合いたいと踊り狂っちゃう夢だ。

 そして、いちばん寂しくつらい夢もまた、恋人と会う夢だ。

 起きたとき、猛烈に切なくなる。