蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

どれだけ泳いでないだろう

  私はもうどれくらい泳いでないだろう。

    いつのまにか海は眺めるものになり、プールはプールサイドを歩くためのものになった。

 プールに関しては高2の体育以降もう8年くらい入ってない。

 昔は授業に関わらず友だちと市民プールへ行ったりしていたものだが、いつの間にかプールそのものが嫌いになってしまった。

 

 プールって汚いじゃないですか。普通に。

 塩素やら薬剤で消毒してあるとはいえ、ヒトの唾液とかそのほかの液とか液と呼ぶには固形に過ぎる液があの狭い水槽の中にウヨウヨ漂ってるわけじゃないですか。絆創膏とか陰毛とかも浮いてるわけで。

 消毒しているとはいえ、なんかそれが耐え難い。

 海に関してはプールの比ではないくらい雑菌というかプランクトンがウヨウヨしているし、ヒトは工業廃棄物を海に垂れ流しているし、くじらやイルカや魚たちは普通に排泄しているわけで、めちゃくちゃ汚いのだが、私にとってはプールの方が汚いと感じる。

 海はなんてったって広くて深い。ひとつの水で繋がっているのに日本海とインド洋は他人のフリをしているくらい広いのだ。それに循環してる。

 だから、なんとなく海は綺麗、と思い込んでいて、プールは汚いと決めつけている。

 

 

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 なんか話が逸れてしまったけど、ともかく私はしばらく泳いでいない。

 プールが嫌なら海で泳げばいいじゃん、ということだが、私の地元の海は夏になるといかにも頭の悪そうな見た目は大人・頭脳は子供的人間が集まってきて、海でシャンプーしたり沐浴したり小便をしたり音楽をガンガンかけたり男女問わず自ら水着を脱いでうろついたりパラソルの下でヘビー・ペッティングにいそしんだりゴミをまき散らしたり挙句には飲酒して海に浸かりそのまま死んだりと、さながら海浜地獄絵図の様相を呈すものだから、私のような人間(このようなブログを書いて日夜ニヤニヤしている人間)には海で泳ぐなんてできやしないのだ。

 

 また、私はなぜか足をつりやすくて、足の裏が日常的につる。

 なんかもうクセになっちゃってて、ちょっとした動作でつるので、水泳中につったら怖い。つる可能性は充分にある。

 それにしてもどうしてこんなに足がつるのだろう。なんらかの病気が進行しているのだろうか?秋から春にかけてつりやすい気がする。ほぼ一年中だ。

 血行が悪いのだろうか?

 

 また話が逸れてしまった。

 

 本当は泳ぎたい。

 私はカナヅチではない。

 幼少の頃はスイミングに通っていたのでバタフライ以外は速度は遅いもののとりあえず泳ぐことができる。

 私は泳ぐのが好きだったのだ。プールの底の静寂に浸るのは気持ちのいいことだ。

 潜って自由に泳いでいると、人間の殻を破ってべつの生き物になれたような気がしたものだ。本当の自分の姿になれたかのようだった。

 だけど息が苦しくなってくると、自分が人間であることを思い出す。

 人間は泳ぐことのできる生き物でしかない。