蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

なにもかもむかつくゼ

 煙して2日が経った。

 はっきり言わせてほしいのだが、もう限界だ。

 おれは吸うぞジョジョー!!とディオばりに叫びたい。

 げっげっげっげ。

 

 なんていうか、普通にしているときは普通なのだけど、いつも煙草をやっていた時間帯やタイミングになると無性にそわそわして体の底がむず痒くなる。

 主に食後である。

 喫煙者ならお分かりいただけるだろうけど、食後の煙草がこの世で一番美味い。

 なぜなのか?煙草は食後のためにあると言ってもいいくらい、食後の煙草は美味い。

 

 それから、ブログを書いた後。

 ブログを書いて簡単に推敲しながら煙草をやる習慣になっていたので、推敲しながら口元は吸い口を求めてよぼよぼ動いてしまう。煙草を吸うために推敲していたんじゃないかってくらい物寂しい。推敲なんてつまらないこと金輪際やりたくない。

 

 

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 禁煙なんてやめるべきよ。

 優しくて甘い声が聞こえる。

 その天使のフリした悪魔みたいな心を持った人間の姿のゴミムシを金属で叩き割る。おれはそこらで小便を漏らしたくなる。なんか髪の毛毟って、抜けた毛を口の中に入れておきたくなる。「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ぼっぼっぼっぼっぶんぶんハローユーチューブ!偽腎草。きゃんちゃんわっしょいまにまにパーティ」などと嘯(うそぶ)きたくなる。

   ↑煙草を我慢する気持ちを自動書記したらこうなった。

 

 

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 煙草が失われた生活について考える。

 これからはちょっとした空き時間にカフェへ赴きコーヒーすすりながら煙草を喫み小説のページをめくる趣はなくなる。

 夜、酒を煙と一緒に体内に入れてがんがん頭を回すことができなくなる。

 ちょうどいい風にあたって煙草を味わうことができなくなる。煙草には適した風の強さというものがある。ほんのすこし強いくらいの風だ。一般道を走っているときに窓から手を出したときくらいの風だ。

 煙草を消費する時間は失われる。そのぶんだけ、時間を得られる。

 だけど、そんな時間得たところでどんな生産性があるだろう。有意義に勉強でもするか?宅建か?税理士か?世界遺産検定か?数検か?

 くだらない。いつか死ぬのに。馬鹿だ。全員、馬鹿だ。

 

 世界を憎みはじめる。

 反出生主義になる。

 日本赤軍に入りたくなる。

 

 こんな気持ちになって、そこら中のものを破壊したくなったり、なにもかもにむかついて(そよ風すら腹だたしい)しまうくらいなら、禁煙なんてすべきではないのだ。

 心の健康が明らかに阻害されている。

 と、喫煙の口実を作りたくなるが、じゃあ喫煙してた時は心が荒んでいなかったかと言うとそうでもなく、同じくらい世界を憎んでいたし、そこらの鳥類の翼を片端から捥ぎたいと思っていた。改札で人を刺したいと思ったこともある。

 

 もともとダメな人間だったのだ。

 

 

 

 でもちょっと書いたらすっきりした。

 この文章は推敲しないことにしよう。推敲すると吸いたくなるから。