蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

断片集(給与明細・貧乳・ペットボトル・ガムについて)

 ログに書くには短いしTwitterに載せるには長い、そんな断片をいくつか書こうと思うものだ。

 

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○給与明細

 給料日に給与明細を貰う。

 うちの会社は古いしきたりを大切にしていて(もしくはかなり保守的で)、給料日に上司から手渡しで給与明細を貰う。

 基本給に時間外労働手当(残業代)がついて、そこから年金や税金をたっぷり徴収される。

 税金はまぁ仕方が無いとして、年金はできれば払いたくないので、入社したときに年金を払いたくないと言ったものだが、どうやらそれはできないらしい。

 将来的に全額返ってきて生活が保障されるならまだしも、ほとんど返ってこないし、なんなら確定拠出年金とかいう凄い名前の年金制度にも入らされ、将来は自己責任でお願いします!なんて国から言われてるザマだ。

 どうにかならんのか。

 理不尽とおもう。

 私が総理大臣になったら、年金を廃止し、すべての人間が平等になるために直立二足歩行を禁止しようと思う。

 

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○貧乳

 貧乳なんて言うけど、すべての乳は決して「貧」ではない。

 貧乳なんて書くからなにかマイナスなイメージになるんだ。

 慎乳、あるいは清乳、と言おう。

 さいきんはっきりしたのだが、私はどちらかというと慎乳が好みであるようで、なにか心に訴えかけてくるものがあるし、見ると歌を歌いたくなる。花、あるいは本質、とすら思う。

 ネット上にはえっちなイラストがたくさんある。いい時代に生まれたと思う。

 そのなかで女性を描く際に、ばんばん豊乳に描かれることもあるけど、慎乳のイラストの方が作者の「フェチ」を感じられる。

 ただ胸を描くんじゃないんだぞ。無い胸を描いているんだぞ、という”意志”を感じるのだ。

 

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○ペットボトル

 ペットボトルのゴミが増えてきた。

 ボウリングが2レーン用意できるくらいある。

 なぜなら、捨てていないからだ。

 今までは出社の際に駅のゴミ箱で1、2本ずつ捨てていたのだが、在宅ワークになってから駅に行く用事がなくなったために、捨てる機会を得ず、部屋に溜まっていく一方になってしまった。

 いや、ゴミの日に捨てればいいだろ。

 だけどそれができない。理由はなくて、ただただゴミの日になんか出せていないのだ。

 ゴミの日がいつなのかもよくわかっていない。

 

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○ガムを噛む

 ガムをボトルで買っている。付箋みたいな包み紙の入っているガムだ。

 仕事中ずっと噛んでいるので、顎が痛くなってしまった。

 ガムなんて別に美味しいものでもなく、眠気も覚めないのだが、軽いストレス発散にはなる。

 キシリトール入りなので虫歯は撲滅されているはずだが、なんか噛みすぎて知覚過敏になりつつあるのか、さいきん犬歯の次の歯が痛む。

 ガムを噛みながら、じつに人間らしい営みだと思う。

 食べれないものを口に含んで味を楽しんでいる。噛むことだけを楽しんでいる。

 ガムは人間だからこそ作り出せた文化だ。