昨日は午前中から仕事がかなり厳しくて、サーバーが落ちたり、サーバーに接続できなくなったり、全然関係ないところでさまざまなことが起こって、しかもひとつひとつの難易度が高く、泣きそうになった(でも泣かなかったよ)。
自分のやりたかった仕事はひとつも手が付けられず、昼食時間になった。
食事をしながらも仕事のことで頭がいっぱいになり、こんな時間くらい忘れていたいものを、カップラーメンも味が薄く感じる。
在宅勤務で素晴らしいのは、昼休みにベッドで眠れることだが、昨日の私は違った。
とても偉いので、夕食の下準備をしたのである。
恋人のかねてからの要望もあったので、この日はトマトソース・スパゲティを作った。
以前にも書いたが、トマトソースを作ることは新宿駅で乗り換えることよりも簡単なことだ(喩えが悪いことは認めている)。
炒めて、煮詰めればいい。
簡単だけど、作っているときはなんだか丁寧な気持ちになれる。
いいものを作っているな、という実感がある。
コトコト煮詰めている時間、その穏やかでゆっくりな時間がきっとそう思わせるのだろう。
その穏やかな時間に浸っていると、仕事のことを忘れ、自分の時間と自分の心を取り戻すことができた。
部屋をニンニクとトマトの鮮やかな香りが満たす。
ちょっとした自分の生活の時間を守ることで、心も落ち着きを取り戻し、冷静な気分になって仕事に戻ることができた。
これまでは休み時間に寝ていたのだが、本を読んだり部屋の掃除をして時間を有効活用した方が精神衛生上いいのかもしれない。それには強い意志が必要とされるが。
午後、仕事は捗り、なんとかそこまでの残業をしないで終わることができた。
ちょうど帰ってきた恋人と、トマトソース・スパゲティと、アボカドとチーズのマリネを食べた。
トマトソースはもう少し塩気があってもよかったらしい。