蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

気まぐれな年賀状

年はクリスマスの雰囲気もなかったけど、年末年始のめでたい雰囲気も影を潜めている気がする。

ああ、年が変るんですね、そうですか、みたいな、どこか他人事のような、無感動な感じがする。

お正月?それがどうかしたんですか?お正月休みは嬉しいですけど。ええ、来年はたったの五連休ですからね。今年は九連休でしたよ。土日に一日、二日が被ると最悪ですね。

なんかもう、悲しくなってくる。

 

私は一年のうちで、夏至の次に正月が好きだ。

2月頃から、正月まであと何日かと指折り数えて、ああ、指が足りない、と嘆いては楽しみだなぁ~とニヤニヤ尻を掻く。一年は365進数だけど、二進数で数えたらどれくらいになるんだろう。えーと、101101101日かぁ~。ということは、今日は2月4日だから、お正月まであと101001010日になるなぁ~くわつはつはつ……といった具合に意味不明なことを考えつつ、正月を心待ちにしているのだ。

餅のことを考え、かまぼこのことを考え、箱根駅伝のことを考え、書初めのことを考える。

どれも特別好きなものではないのだが、正月というだけで特別な感を覚える。書初めなんて小学校以来やってないのに。

 

今年はそんな、好きな正月を迎える世間のモードが、低い。

世間全体的に喪中の雰囲気がある。

いったい何があったのか?まるで未知の病原菌が世界を襲い、なんの楽しい思い出もなく、ただ苦労しただけの一年だったみたいな感じじゃないか。

 

せめて年賀状でも書いて気分を味わおう。

そう意気込んだものの、大学時代お世話になった先生は実際に喪中になってしまい、年賀状で近況報告もかなわなくなってしまった。

年賀状を出すほど仲の良い友達は限られているので、例によって仲の良い二人に声をかけたところ、やはり一人も喪中であった。

年賀状を出せる相手のうち三分の2が喪中であった。

たったひとりに、年賀状を出すことになった。

彼とは小学校来の友だちで、小学生の頃から年賀状を出し合っていた。気分によって年賀状を出さない年もあったけど、どちらかというと出してる年の方が多いだろう。自分が喪中のときにも出した気がする。

 

あらためて年賀状に何を書くかと言われれば、なにもメッセージは無い。

よくLINEするし、あけましておめでとう、というのも私からの年賀状ではめでたくもなんにもないだろう。

しかも彼は最近引っ越しており、これは私の経験則なのだが、転居届を出して住民票を移していないと年賀状は届かない傾向にあるので、彼がちゃんと役所に届けていることを願うばかりである。丹精込めて作った年賀状が戻って来ても困る。

年賀はがきが届くかどうかは、わりと、ちゃんとした生活をしているかどうかという基準にもなる気がする。

彼の場合、どうだろう、ちょっと心配だ。

 

でもまぁ、出すだけ出したので、あとは年が無事越えるのを待つだけだ。

お正月まであと11日だ(二進数換算)。