蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

社内チャットにおける感情表現の不自由

内チームのチャットで誰かから案件の運用改善要求が出てきたとき、私はえらいからそれを無碍にせずできるだけ自分なりに考えて返信をしようとするのだけど、まぁちょっと考えたくらいでは改善対応なんて返答できるわけもなく、結局「今度考えてみる必要がありそうですね」とか「実質この件についてはほとんど意味のない運用になっていますよね」みたいな、状況を整理しつつ自分なりの観点を踏まえた「同意」以外のなにものでもない、ほとんど何も言っていないに等しい発言しかできなくて、そんな発言をするくらいなら無言を貫いたほうが馬鹿が露呈しなくてよいのだが、無言だと無言で「あ、無視された」とその発言者に思われたり、「こいつは何も考えていないんだな」と思われる可能性があって息が苦しく、いろいろ考えた末に相手の発言のフキダシにスタンプ(「いいね」や「笑い」などの顔文字を押せる機能がある)を押すくらいしかできなくて、でもそれってなにも有意義ではなく、「私は発言できることがないけれどあなたの改善提案については考えてないわけではありませんよ。無視してませんよ」というアピールと時間稼ぎにしかなっていなくて、言うなれば逃げの一手、そう自覚しながら押す「いいね」のちぐはぐさよ、ああ、卑怯だ、と思ってしまうものだが、私以外の人はまったく反応していなくて、それに比べたら私はまだマシなのかと自分を慰め、「いいね」の小さな親指の頼りなさに泣きすがりたくなるのだった。

 

ところで社内チャットの絵文字の種類を増やしてほしい。

上記のような状況では、「いいね」「泣き顔」「笑顔」「怒り」程度では感情を伝えきれない。

「う~ん、考えています」や「それちょっと待った」とか「死んでください」とか欲しい。

あり余る感情を伝えるには、今のままでは不十分だ。

 

じゃあ言葉で伝えればいいって思うだろうけど、いや、言葉にしちゃうとなんか無責任だなってこともこの世にはあって、発言するよりかは黙っていた方が良いけど、ただ黙っているだけでは不足でなんらかの反応はしなくちゃならない、そういう時があるのだ。

 

部長の発言に対して「承知しました」なんて全員が返事をするのも喧しいだろうと思ってただ「いいね」を押したところ、私以外の人は「承知しました」と返事をしはじめ、私だけただ「ナメてる奴」になってしまったことがある。

なんだかチャットだと敬い方がよくわからなくて困る。

あり余る敬意をどう表現すればいいのだろうか。

下手すると普段からまったく敬っていないことが露呈しかねないので気を引き締めなければならないのだ。