蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

推理小説を書きた~い!

理小説を書いてみたい、という気概は昔からある。

 

「前世の記憶を持つ考古学者が前世の自分のミイラを発掘し、その遺跡で起こった『ある事件』を思い出して古代都市崩壊の謎を解くミステリー」とか、

「全知全能の探偵神は事件の過程や推理をぶっ飛ばして真犯人を一目で見分ける超能力を持っているが、それだけでは犯人を暴いても説得力に欠けるので、助手と共に証拠や追加犯罪をでっちあげて犯人を追い詰めるミステリー」とか、

「さまざまな種類の馬鹿しかいない旅館で密室殺人事件が起こり、唯一、一般的なIQと良識を誇る私立探偵が事件を解決しようとするが、馬鹿たちの常軌を逸した行動と言動に翻弄されるミステリー」とか、なんかそれっぽいアイデアはいくらでも思いつく。

だけど、トリックが思いつかない。

 

中学生の頃に森博嗣にはまって、当時出版されていた氏の作品はすべて読んだ。

緻密でメカニカルでサイエンスなトリックに何度も打ち震え、わかりにくいところは自分でも図を描いてみたりして想像し、個性豊かなキャラクターたちの命運にハラハラした。いい読書体験をしていた。

 

私もああいう、頭が良いっぽい、格好良い推理小説を書いてみたい。

読者が唸る推理小説を書いてみたい。

 

 

だけど推理小説を書くにはまず作者の頭が良くなければならない。

私は速さと時間と距離の計算や食塩水の濃度の計算すら危ういレベルで、読めない漢字も多いし、英語もさんざん受験勉強でイディオムを覚えたのに今ではthinkの活用形を間違えずに書ける自信がない。

たぶん、一般常識的なレベルで考えても下の部類と言えよう。

 

頭の良い探偵を書くには、作者も頭が良くなければならない。頭のいい思考を書くには、作者が頭の中でその「頭の良い思考」をしなければならない。

こういうブログの、自省的で思索的で散文的な、思考と言うよりもむしろ「あたりちらしている」文章ではいけない。

お頭を良くしなければ良くならない。

だからお勉強をしようと思う。百ます計算とか、漢字ドリルとかやろうと思う。

 

 

とは言え、勉強はやっぱりあまりしたくないので、なんかトリック思いつかないかな、と常日頃から空を見上げたり花を眺めたりしてそこにアイデアを探している。きっと口をぽかーんと開けている。

ああ、なんか思いつかないかなって、川の流れに思いを馳せたりする。

すると突然ひらめく。

「めちゃくちゃ舌の肥えてるカニバリストが原形をとどめていない死体の肉片を口に含み、その感動的な味わいに敬意を表するために故人を特定する話とかどうだろう」

ろくなことを思いつかない。