駅前のスーパーで鯵が158円だったので買うのをやめ、魚屋へ見に行ったら、150円だった。
ここで買うべきか迷ったが、150円てちょっとした値段だよな、嫌だな、もしかしたら家の近くのスーパーの方がワンチャン安いかもな、とそのワンチャンに賭けて魚屋でも購入を見送った。
嘆願しつつ家の近くのスーパーへ行ってみたら、一尾99円。
大勝利。
2尾を購入し、アジフライを作るに決めた。
我が家では魚や肉やニンニク、ネギなど臭いものを扱うときは牛乳パックを分解した使い捨て俎板を使用する。たぶん衛生的にもこの方がいい。使ったら洗わずにそのまま捨てられるのもいい。
魚を捌くときのコツは、って語れるほど捌いたことがなく、何をどうと言えることはないのだが、毎回捌く前にはYouTubeでやり方を調べてじっくり観、イメージを掴んでから取り掛かるようにしている。
結局、数稽古でしかないのだから、初心者のできることなんて心を決めるくらいなのだ。
鯖をさばくだけの動画【三枚おろし】【サバのさばき】 - YouTube
やり方を頭に入れて、イメージを深くし、あとは勢いが大事だ。
頭を落とし、内臓を引き摺り出して、手早く捨て、包丁を一度そそぎ、俎板を一度洗う。
うちの包丁はこれでもかってくらい切れ味が鈍く、トマトもろくに切れないのだから魚も綺麗に捌けるわけがない。つっかかり、時には急発進し、切るというよりも断つようで、あらぬ方向に刃が向かう。
一尾はわりと上手く三枚におろせた。まだまだ甘いけど、形は綺麗だ。
もう一尾は少ししくじったので、ここには載せない。写真にも収めていない。
小骨を取り除くには骨抜きが必要なのだが、そんなものもちろんないので包丁で割くものの、形が崩れて嫌らしくなる。
骨抜きと、もう少し高価な包丁を買おう。毎回思う。思い続けて3ヶ月くらい経ってる。
あとは、塩、胡椒を振って臭い汁を浸透圧により出し、小麦粉をまぶして卵に漬け、パン粉でデコって熱い油に入れるだけだ。
レシピには170℃の油で〜とか書いてあるけど、温度計もないからよくわからない。油につけた菜箸の先がしゅわしゅわしたらそれでいい。揚げ時間も気にしなくていい。焦げなければいい。キツネ色も正直わからん。野生の勘だ。ここだと思うところで油から救出しよう。
どうにでもなるもんだ。
小骨を取り除く際に形が崩れてグズグズになったが、揚げちまえばこっちのもんだ。食べれば同じさ。熱いうちに食べれば美味しいに決まってる。
レモンをかけ、ソースを垂らして、まだ油の熱いうちに頬張る。白米をすかさずかっこむ。
これでいい。
魚を捌けるとQOLが上がるので、これからも練習したい。
鯛が好きなのでいつかやりたい。
包丁を買う。骨抜きを買う。温度計はいらない。