蒙古タンメン中本の「北極ラーメン」のインスタント麺がセブンイレブンで発売される時期になった。
私はこれが嫌いなんだけど大好きで、見つけると脊髄反射的に購入してしまう。このことについては以前にもブログにしたと思う。(なにを書いたかは忘れた)
なぜ蒙古タンメン中本を食べるのか - 蟻は今日も迷路を作って
北極、という名前からは想像できないが、これは破天荒に辛いラーメンで、夏にならないと発売されない。夏の風物詩になっている。
中本のサイトを見ると、このような解説がある。
辛さは最高点の中本が誇る珠玉の逸品。
(中略)
最初はその辛さに参ってしまいますが、慣れると辛さの奥にある旨みが感じられ最終的には辛さすら感じる事なく「甘さ」を感じ、その時点でこの世界から抜け出す事ができなくなります。
怪しげな文言である。甘さを感じるのは、舌が壊れたということなんじゃないか。
沼。ハマると怖い世界だ。
帰りしなにセブンイレブンで見つけ、すぐに買った。塩にぎりと共に買うのがコツだ。ついでに牛乳や豆乳も買っておくと良いだろう。北極を食べる前に飲んでおくと胃に粘膜が張られて臓器の損傷を最小限に抑えられる。
在宅勤務の昼食にいただく。お湯を注ぎ5分待つ。この間に牛乳を一杯飲んでおこう。
写真を撮り忘れたので画像は無いのだが、わざとらしいくらい赤くてやや大袈裟にも見える。しかし、食べればわかる、まったく大袈裟じゃなく、マグマのように辛いのだ。
ひとすすりで後悔した。口の中が痛い。体が異常を察知して、なにか浸透圧とかそういう関係なのか、やたらと鼻水が出る。
首のあたりの血管が脈打つのがわかる。汗をかいている。耳の奥に綿が詰まったような感じがして、すべての感覚が鈍くなる。
毒か?
ただ、美味い。これを食べると翌朝お腹を壊すから、だから嫌いなんだけど、美味しくてつい食べちゃう。脊髄反射で買っちゃう。
この、辛さが、イイ。
なんかストレス発散?わかんねーけどスッキリするんだよな。汗をかくからかな。食事に達成感があって気持ちいいんだよな。
意味わからんくらい辛い。
美味しくてサイコーだけど、死にそうにはなっている。とにかく辛いから。
「殺してくれ!!!!」
「死ぬ!!!死ぬ!!!!!」
「死ね!!!!!!!」
と叫びながら、決死の思いですする。
これがストレス発散になるんですね。
時々塩にぎりを頬張って、これがスープと合うんです。
北極ラーメンは食事でもあるけど最早アトラクションでもある。汗をかき、食後の清涼感が心地よい。やってやった感がある。ひと仕事終えた充実感すらある。
食べ終わった直後は胃が痛くて激しく後悔するのだが、思い出しながらこれを書いてる今、また食べたくなってる。なんなんだ。すごいことだよ。
「北極」は夏の季語にすればいい。