フィット・ボクシングをサボり始めてから2週間が経った。
やらなくなってから肩こりがまた出てきて、よく肩を回しては手揉みしている。
でもそれ以外にはフィットボクシングをやめた弊害などない。
と思っていた矢先。
昨晩、肩こりが炸裂した。
あまりの痛みにうまく眠れなかった。
右肩に楔を打ったような痛みがあり、神経を伝って腕まで痺れている。横になっているとじわじわ痛みが大きくなる感じがして呼吸も苦しくなるのだ。
こんなひどい肩こりは初めてだった。
まさか、霊か?
呪縛霊が右肩に憑りついたのか。
肩が熱を持っているせいか、寒気もする。それも霊の仕業なのか。
「右側は生霊である場合が多く、生霊とは誰かの恨みや怒りや、または好意が霊体から発するエネルギーによって作り出されたものです。
肩こりや片頭痛などが起こります。生霊はあなたの肩にぴたりとくっついて、あなたの見る世界、感じるものを逐一監視しているのです。肩こりはその重さです。」
と言ったようなことが書いてある。
眠れない夜に調べることではない。
夜中何回も目が覚めてしまって、嫌な汗をかいた。これも生霊の業か。
眠っている間は肩の痛みを忘れられるが、起きるとじくじく神経を圧迫してくる。
外が明るくなってきたころ、ようやく少し眠ることができた。
最近は仕事の夢ばかり見る。夢の中で私はいつも面倒くさい業務に挟まれてうまく呼吸ができていない。歯を食いしばっているのか、起きると顎が疲れている。
ここしばらくはパソコンとにらめっこしてデータを作成したり、関数を組んだりが多かったから、体が凝り固まったのだろうな。夢の中でもそんなことを思う。
遅めに起床して、恋人にエレキバンを貼ってもらった。
「ひどい肩こりだよ。パンパン。石?馬鹿にしてるの?」
なぜか彼女がキレた(キレたいのは私なのだが)。でもそれほどひどい凝りなのだ。
少しマッサージをしてもらったらちょっとだけよくなった。
やはりフィット・ボクシングをやろう。
肩こりを治すには日常的な運動が一番だということを身をもって知っている。なぜなら、毎日やっていたときは肩こりとは無縁だったから。
パンチを打っていれば生霊も祓われるだろうよ。