以前ブログで、私の着ているバナナ柄のTシャツが「腐ったバナナ」と恋人に揶揄されている話をした。
↓ そのときのブログがコレ
↓ 件のバナナTシャツがコレ
言うほど腐って見えないよね。
最近ますます彼女からのネガキャンは増長し、私が着ているのを見ると憎悪を爆発させて、半ば発狂、のていになる。
どのように発狂するかというと、彼女は "シンプルスタイル" で、まずベッドに飛び込み (無論私のベッドだ) 手足をばたつかせ、キャハーーーーーーーーーンなどと奇声を荒らげたり、私の背中を殴る、肩を叩く、Tシャツと私に罵声を浴びせるなどのバイオレンス行為を働く。怒っているというよりか、どこか楽しんでいるような印象を受ける。まるで村人を蹂躙する鬼のようだ。
「なにもかもイライラする」と彼女は言った。「仕事の気疲れでしょ、明日の仕事が鬱なことでしょ、コロナの感染者数が3000人いったことでしょ、オリンピック開会式のMIKIKO先生案に大好きなPerfumeが出てたことでしょ、そしてなによりもそのTシャツ!」
すごい。
まさかバナナTシャツが彼女の憎悪の栓を抜ききってしまうとは。
Tシャツの話題が続いては不利になるので話を変える。幻のオリンピック開会式と強行されたクソ開会式の思想の違いやいったい何が問題点であったか私見を述べてみる。まったく腹立たしいことだ。開会式のすべてが腹立たしい。純粋に競技に臨む選手そのものを貶す行事だ。恥だよ恥。国辱で電通を訴えられないのかな?ひどい話だよまったく。犠牲が多すぎる。オリンピックはアステカの生贄の祭祀みたいなものだ。虚無へ心臓を捧げてる。君のストレスもわかるよ。あんな素晴らしい、幻の開会式案を見せられちゃ、鬱になる。今思えば東京五輪のピークってリアの閉会式だったな。
「ねえ、わたしはそういう話をしたいんじゃないの。一度脱いで。Tシャツ。そしてよく観察して」
ダメだった。
私はTシャツを脱がされ上裸になり、見ろ!と勢いづけられて観察させられた。
まぁ、たしかに、ポップではないな。配色も変だし。やたらバナナ多いし。
でも腐ってはないだろ〜……
「じゃあ、こうしよう。君がこのバナナTシャツを着るんだ」
「はぁ?」
「おれはね、実は普段着ていてもバナナ柄の煩さは気にならないんだ。なぜなら、着ていると見えないから。そういうわけね。だから君が着れば解決する。ついでにおれも人がこのシャツ着てるとどういう気持ちになるかわかると思う」
「死んでも嫌」彼女は食い気味にきっぱり言って、もう一度こう言った。「それを着るなら死ぬ」
いよいよ部屋着にもできなくなりそうだ。