蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

サイダーのように言葉が湧き上がる症候群

事で疲れてくるとなんの意味もない言葉が頭の中を駆け巡り思考を奪う現象、ありますよね。

「バナナのナス、バナナス」とか「うんちのおしっこ」とか「パパパパパ、パパパパパパパ、パパパパパ (パの俳句)」とか、全く意味をなさないくだらない言葉がどこからともなくやってきて、一瞬間思考を奪う。

この現象に名前はあるのだろうか。

調べてみてもそのような現象は出てこなかった。「強迫性障害」とか「こころの病」「ストレスと うつの関係」とかなんだか怖い検索結果ばかり引っかかった。

「サイダーのように言葉が湧き上がる」ってこういうことなのかもしれない。

 

「ピーのペー、パー✋🏿」

慣れてくると「なんだよそれ……」とも思わなくなる。いま疲れてんのかな、という指標になる。

「ちんちんのちんちん」

こういった言葉がもしも無意識に口から出ていたらかなりまずいな。なんの立場もない人間だけど沽券に関わるし、弊社そのものがクライアントに切られる可能性もある。

思うだけで口には出していないが、たまに意識的に声に出してあげることもある。倉庫で一人片付けをしているときだ。小声で音に乗せる。

「うんちのオナラ」

とは言えどうしようもない。

 

さっきから汚い言葉ばかりで申し訳ない。流麗な言葉だったら良かったのだが。綺麗な言葉が出てくるとしても「樹木希林」くらいなのだ。どうして下ネタ率が高いのだろう。

と、書いていて思い出したことがある。

下品な言葉をつぶさに口にしたり独り言のように吐き出すのはひとつのストレス症状の現れである、という記事を昔どこかで読んだ気がする。

私の「症状」はそれに近いのかもしれない。

そうなるとなるほど、合点がいく。

なんだ、ストレスか。

じゃあやっぱりGoogleの検索結果は正しかったんだ。

 

これが無意識に口から出るようになり、さらに攻撃的な意味を帯びてくると「汚言症」とか「トゥレット障害」と呼ばれる精神疾患になるらしい。

今のところ無意識に口から出ている感じはしないし(わからないが)、意味もない言葉なので多分大丈夫だと思うけど、「症候群」に陥る可能性も否定はできないので気をつけたい。

サイダーのように言葉が湧き上がる、なんて爽やかなもんじゃなかった。汚泥から腐臭が噴出している。