蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

水ゼリーをみんな飲め

JR駅構内のNEW DAYSとか自販機で売られてる「水ゼリー」が好きで、仕事終わりによく買って飲んでる。

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(画像はサイトより転載)

From AQUA 天然水ゼリー | 商品紹介 | acure<アキュア>

見た目は水、中身はラムネ味のゼリー。

ラムネ味してて一体なにが「天然水ゼリー」なのか定かではないが、美味しいので細かいことはなんでもいい。

甘すぎない甘さと つるんとした食感がクセになり、ちょうどよく空腹感を和らげてくれる腹持ちなのもいい。

見た目は水なので、ふとしたときに自分がなにを飲んでいるのかわからなくなるのだが、それもまた一興だ。人生、ふとしたときにわけがわからなくなるほうが面白いじゃないか。私の場合はいつもなんだかちょっとすべてがわからない感じでいつも誰かに説明を求めるような生き方なんだけど、そういう人にも「水ゼリー」は優しく甘い。

 

ただ一点、難色なのが(透明だけど)、ゼリー飲料にありがちな「よく振らないと飲めない」点だ。

しかも水ゼリーはけっこう力強く大ぶりに振らないとゼリーが崩れなくて飲めない。

手首まわしてちょいちょいちょいと振るだけじゃ無理だ。ひと舐めもできないだろうね。そんなナメた生き方じゃ甘い汁にはありつけないよ。

少なくとも肘から先にスナップを効かせて思い切りよく振らないと決してゼリーは崩れず、蓋を開けてもせいぜいゼリーのツユにしかありつけない。

となれば振ればいいだけなんだけど、これがまぁ、小中学生とか子どもならいいけど、26歳男性がスーツ着て駅のホームでスナップ効かせてブンブン振ってると、どう見えますか?

ゼリーはしゃかしゃか音もするので悪目立ちし、水ゼリーを知らない好奇心旺盛な人(主におじさん)からジッと観察されることもある。「なにやってだコイツ」って目線で。

恥をしのんで振ること10秒、もういいかと栓を開け口をつけると、しかし一口しかゼリーが出てこない。

まだ固まっているのである。

最初のうちはゼリーが容器内で動けるスペースが少なくて崩れにくいため、振ってはちょっと飲み、また振って、と試行を繰り返さねばならないのだ。

つまり、駅のホームで何度も私はこれを振るう。

振るたびに人が見てくる。

「なにやってだコイツ」

うるさい。視線がうるさい。あっち行け。

ゼリー飲みたさに必死なサラリーマン。情けない。わけがわからなくなるね。わけのわからない人生が良いわけない。前言撤回だ。

 

みんな水ゼリーを飲んでほしい。

美味しいし、なんかちょうどいい感じだから。

それにみんなが駅のホームでしゃかしゃかやってくれたら私は目立たなくて済むでしょう。

え?家で飲めって?