仕事を辞める。転職活動をして、なんとか次のとこを決めて、そんで退職する。と決断したのが5月くらいのことで、はや3ヶ月。
転職活動は運良くうまくいって、退職の意を伝え、退職に向けて周囲も動き始めてから肩の力がフッと降りた。
さいきん仕事が楽だ。
いや、業務量的には過去一か二くらいの忙しさでむしろキツくはなっているんだけど、楽になったのは心のほうなのだった。
忙しいけどさして苦じゃなくて、これまでなんなんだと思っていたことも俯瞰して自分とは切り離して考えられるようになり、おぞくも仕事にやりがいを感じている。
この境地にもっとはやく達していれば違ったのだろうな、とも思うし、仕事を辞めるからこそ この境地に達したとも思う。
皮肉な話だ。
いずれにせよ過去の自分がなければ、これまで関わってきたすべての人がいなければ、今の自分はないわけで、未来もない。今が楽なのはこれまでのすべてがあったからだと肯定できている。
終わりがあるから何事も良いのだろう。
今の自分にはその言葉がぴったりだ。
仕事に終わりがあるから頑張れる。
もう闇雲じゃなくてきっちり期限が決まっていて、そこで今の世界は終わり。すぱっと幕切れになる。新しい舞台が始まるまでライトに照らされず、しばし幕間を楽しめるだろう。
終わりのない日々は霧の満ちた洞穴に落ちていくような絶望感があった。でも今は底が見えていて地面がどんなふうになっているのかわかっている。あとはどれだけうまく着地できるかだ。
9月後半の有給消化に向けて、とりあえずは体調に気をつけて過ごしたい。絶対にコロナにはなりたくない。絶対に。
なりたくないというか、ならない。
言霊だよこういうときは。言霊と手洗いとアルコール消毒と、ビタミン摂取。
みんなも気をつけて。みんなの無事がおれの幸せだから。