蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

後任の人、登場

の後任となる人がやってきた。

事前に年齢や出身地を担当の課長から聞いていたので最初のコミュニケーションはスムースに行くものかと思っていたが本人の口から聞いたところまず全然出身地が違ったし、年齢も私の12コ上と聞いてたのに実際には20コ上だった。今後課長の話を信じるのはやめよう。

20コ上て。

20コ上で入社4年目の私の後任となるので、まぁあまりこういうことは書かない方がいいし思いたくもないのだけど、正味、仕事の出来はあまり期待できなさそうだ。うちの会社はそういった人材に困らない。

タイピングがやたらと遅く、メモの書き方もいかにも書いたことすら忘れてしまいそうな具合だったが、腐っても20年以上は社会人をやってきてるわけだからその辺のことは口出しせずに信じたいし、20下の私からそんなことで口出しはできない。もう、やるしかない。

ただ喋ってみると気さくというか、よく笑うし冗談も言うようでコミュニケーションには明るいようだった。

また、さすがに同業界に20年以上いるため専門用語には前向きで、以前後輩を教育したときのように用語の概念から教える必要はないのでその点では楽だ。

 

ただ、社会人経験をある程度積んでから新しいところに赴任するというのは、今後の評価としては何ができるかよりも、何ができないか、のほうに焦点があたってしまうのはやむを得ない。

基本的なことは「できるもの」として話してしまうだろうし、逆に「できないもの」として扱うのも失礼だ。

これは本人にとってもビミョーなラインが多いだろうし20も下の私に訊くのも気は乗らないだろう。

私も次の職場ではそういった目で見られるのも仕方がないと思っている。

どれだけ素直でいられるか、飾らないで、格好つけないでいられるかが、いっときの恥をしのんだ自分の成長につながると信じてる。

 

そんな感じで後任の人がやってきて、業務の引き継ぎが始まった。

教育は久しぶりで忘れていたけど、日中は引き継ぎや教育に時間を割くから自分の仕事ができないのだった。

これからは定時後に自分の仕事に手をつけるようになるから帰るのが遅くなりそうだ。

体調にだけは気をつけてほどほどに頑張ろう。