妻の家方の叔父さん家族にご挨拶に行ったのは先月末のこと。
叔父さんは農家さんで、これは私の予想に反して本当に、農業をして金銭を流通させ、従業員を数名抱えて農地を耕作するプロの農家さんで、ご自宅の駐車場には田を耕すトラクターが停めてあったほどの生粋の農家さんだったので、驚いた。
美味しいお昼ごはんをご馳走になり、そのあとコーヒーやお菓子なんぞもいただいてしまったのだが、叔父さんの作った さつまいもが、なによりも美味しかったのに、また驚いた。
「いんまの、若ぇ子らは、シルクスイートつって甘くてねっとりしたんが好きだっでな。ほんでうちでも作るのよ」
訛りの中で「シルクスイート」が聞こえたのでなんか笑っちゃったけど、そう、叔父さんは高級さつまいもであるシルクスイートを作農しておられるのである。
「形の悪りぃもんばっかだけど」
叔母さんが蒸してくれた芋はホクホク、ネットリ、そして品よく甘くて重くなく、スイスイ食べてしまう。
形が悪くても食べれるなら最高だ。かなりお腹いっぱいだったのだけど、芋は別腹と言わんばかりに私は出されるがままに食べていった。なんの苦もなく食べれたから本当に美味しかったのだと思う。
リアルに今まで食べたさつまいものなかで一番美味しかった。
「さつまいもの病気が九州から上ってきててな。難しいんだよ、芋は」とプロによる今後のさつまいもの動向講談を聞きながら、私と妻はひたすらに芋を食べた。
お土産にもいただいてしまった。
少しずつ蒸しては妻と分けて食べている。そのままでもかなり美味しいが、バニラアイスやバターを添えても格別だ。
以前このブログで、今年の芋は不作なんじゃないかと怒り混じりに言及したが、あれは訂正する。
私の買った芋が安くて不味かっただけだ。
さつまいも以外に、にんじんやジャガイモなどもいただいた。
ときどき落花生やお米もいただいてて、どれも美味しく食べていて、家計はひじょうに助かっている。
持つべきものは農家の親戚だ。