蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

若さが重しになっていく

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ンケーキはいろいろ食べたけど、オスロコーヒーのパンケーキがいちばん美味しいという結論に至った。

その美味しさは、語弊があるかもしれないけど、「とびきり美味しい」類のものではなく、「何気に美味しい」って感じで、でもそういえばオスロコーヒーのパンケーキを超えるものってないよなぁと思い出すのである。しみじみと美味いのだ。

人の好みによるけど、私はオスロがナンバーワンだと思う。

 

先日、久しぶりにオスロで珈琲をしばき、期間限定の焼き林檎とバナナのパンケーキを食した。

美味しかった。

焼き林檎のシナモンの効いた香りとバナナの甘み、キャラメルソースのビターさがマッチして、お口の中は秋の楽園の様相を呈していた。

ただ、昔ならこのくらい3〜4枚はいけただろうが、27歳になった今、1枚でちょうど良くなってしまった。

ごめん、嘘ついた。

本当のところ、半分ちょっとでちょうどいいのだ。

全部食べ終わると、ちょっとクラクラしてくる苦々のコーヒーがないと、とても食べられない。オスロコーヒーのパンケーキはめちゃくちゃ甘いわけではないのだが。

こんななってしまっては、生クリームもりもりのパンケーキなんて、夢のまた夢である。

あの若さが今や胃に重い。

 

私はだんだん脂っこいものを食べられなくなっていくのだろう。

焼肉もキツいし、ロースカツもキツい。そのうちラーメンもダメになるのだろう。ポテトチップとか油のお菓子も食べられなくなるのだろう。

胃の耐久力の衰えもあるけれど、健康的な配慮のためにそういった油モノを避けるのだろう。

 

そうなる前に、今このときに、食べられるだけ食べておこうと思う。

太っちゃうよ、なんてくだらない人間は汚い口を揃えて言う。

バカが。

そういう奴らは食っても太らない土とか軽石を頬張っていればいい。

そら、太るよ。それ覚悟で食ってんだわ。むしろ、まだ代謝のいい20代のうちにこういうの食っておかないと、ここを逃すと一生この食べ物の美味しさを味わえなくなるかもしれないだろうが。

美味しさを味わえない、というのは、「食べても美味しいと思えない」ということだよ。

胃が重かったり、太るなぁって思いが邪魔をしたり、体に悪いんだよなぁ、コレステロールがなぁって食べ物に対する罪悪感が「美味しい」意識を上回っちゃうんだよ。

そうなる前に、食べておこう。

今のうちに。