蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

今年

2022年は本当にいろいろと動いた一年になった。

結婚したし、転職した。

でもなにかが大きく変わったわけではなくて、むしろ、変わらないものがよく見えたと思う。

結婚したとは言え2年同棲はしていたから生活は変わらないし、転職したのも慣れてしまえば結局は「労働」していることに変わりなく、がむしゃらにやっていくことはこれまでと同じだった。

いろいろと動いたが、なんなら、ここからなのだろう、人生って。年の瀬に思うのはそんな「次」のことばかりだ。

 

2023年は忙しい一年になる。

5月の結婚式が終わるまでは本当に目まぐるしいだろうし、仕事も本格的に一人でやっていくことになるから、忍耐の一年になるかもしれない。

あまり深く考えていないけど、家族が増える可能性だってこれから出てくる。

でも、たとえ忙しく、目が回ったとしても、すぐ近くにある変わらないものと、小さな幸せの確かさは忘れずにおきたい。

 

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タモリが「来年は新しい戦前になる」と言ったのをちょうどテレビで見ていた。

最近の空気感を見事に言い当てた、さすがだと思った。

すぐに戦争になったり緊張状態に突入するわけではなくて、シームレスに、いつのまにか、私たちは歴史を繰り返していくのだろう。

伝染病が流行りまくって経済も政治もぐちゃぐちゃになり、遠い国の戦争が各国に危機をもたらしているこの状況は、歴史の教科書の戦争が起こる1ページ前とよく似ている。

どうなるかはわからないし、杞憂で終わればそれでいいけれど。

ろくでもない一年に、どうか、なりませんように。

これから生きていくにあたって、考えなきゃいけないこととか、さまざまな問題とか、すでに取り返しのつかないことは身の回りでも世界でもミクロでもマクロでもたくさんあって気持ちが塞がってくるけれど、まぁこんなもんかとも思う。

これからなのだ、なにもかも。

憂鬱でもあり、楽しみでもある。

 

来年はコロナが少しでもおさまればいいと思う。後遺症がわりとつらくて、妻はずっと咳を繰り返し、怠そうにしている。後遺症のひとつに抜け毛、があると知って戦慄している。まったく人類を痛めつけるためだけに生まれたウイルスだ。

いずれにせよ、すべての人がはやく良くなってほしい。こんな病気にやられていいわけがない。

 

来年もたくさん本を読みたい。美術館に行きたい。小説を書きたい。ブログを続けたい。