蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

無力の痛感

分はいつになったら周りと同じくらい働けるのだろう、と自分の無力を日々痛感している。

入社してから丸3ヶ月が経ち、年が明けてからいよいよ仕事内容もそれっぽく難しくなってきた。

今までは手を動かす作業が多かったが、年明けから複数にまたがる関係者のスケジュールを調整したり、参考文献を読み込んで資料を作ったり、なんだか頭を使うことが増えて、仕事終わりにはヘロヘロになっている。

おまけに、私が作る資料はもう見るからに素人のものに違いなく、結局確認した先輩が「よしよし!」と言いながらもほとんど書き直していた。

赤字だらけで戻ってきたときは卒倒しかけた。

自分のツメの甘さが浮き立ったし、この1週間自分は何をしていたんだとひじょうにくだらない分際のような気がしてきた。というか、ひじょうにくだらない分際であることをようやく自覚できた。

先輩は私を否定しない。それが優しくもあり、残酷でもある。

 

周りから仕事が早いと言われて調子に乗っていたわけではないけれど、まぁ、悪くないんじゃないかと思っていたのが去年のことだ。

いよいよ本格的になってみれば、自分のミスは目立つし、ぜんぜん要領が掴めていなくて、仕事の出来は素人のそれでしかない。

なんなんだ。

毎日、ぐっきりと折られてる。

 

でも、私は知ってる。こういうやつ。

こういうのは、乗り越えると成長できるやつだと知っている。

ひたすら目の前のことへ真摯に、誠実に向き合えば、いつの日か成長した自分を実感できるようになる。

だから焦らない。ひたむきにやろう。

こういうマインドは前職でさんざん培ってきたのでよかった。

前職もまったくの未経験で入ったもんだったから最初のうちは海水浴に広辞苑を持って行くくらい役立たずだったが、ジッと頑張っていたらなんとかなった。

今の仕事も未経験。まだ入って3ヶ月じゃないか。

大丈夫。なんとかなる。

とは言え、いずれ大丈夫になるからと油断して心を許していてはいけない。

気を引き締めていこう。