蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

肌のために酒を断つべきか?

荒れがひどい。

アルコール9%の缶飲料を毎日飲み、ビタミンや食物繊維はサプリメントで補おうとして1週間過ごした結果だ。ざまあみろ。

酒を飲むと肌が荒れる。

おそらく、アルコールによって体内のビタミンやヒアルロン酸がすべて破壊されるのだろう。

それは度数と量に関係なく、ビール350mlでも同じことだ。酒を飲んだ翌朝にはニキビができていて、肌はハリを失い、身体は全体的に浮腫む。

それなので、一口飲んだら鯨飲しても同じことと思って、気持ちよくなってワイワイ一人で飲んでいたら、さすがに肌荒れが凄まじくなって荒野の果てみたいになった。

 

「肌荒れがひどい」と妻に怒られる。「唇の皮を剥くクセも治したほうがいいよ。自傷行為だよ」

「あ、自傷なんだ。ガッテンいった。どおりで」

「ガッテンいくな」

「肌荒れなんてスキンケアでどうとでもなるんだから、どうにかしなよ」

おっしゃるとおりなのかもしれないが、こちとらさまざまなスキンケアをして、コレなのである。

肌はまじで本人の資質だ。肌こそ才能の世界。

たしかに、化粧水をつけて乳液で保湿したり、食事に気をつけていると、なんとなく肌の調子は良くなるのだが、そこでビール一杯でも飲むとすべて台無しになる。

ビールに含まれる糖質が良くないのだろうかと思って、ワインばかり飲んでいたらやはり肌荒れしたので、アルコール全般ダメなのだろう。

じゃあ肌のためにアルコールを断てばいいのだけど、はたして私は、いや、俺はそれでいいのだろうか?

酒を自分から失うなんて覚悟ができない。

男らしくないかも知れない。俺は酒を取り上げられると、泣きたくなるのだ。

 

でも、そう書きながらも、断ってみるか、とちょっと思った。

アルコールを飲むと脳細胞が破壊されてバカになるし、すぐに眠くなっておまけに変な夢も見る。

酔っ払ってSNSをやるとよくないことが起こる。最低なツイートをして怒られたこともある。近頃はてんでないけど、吐くこともある。酔っ払うといいことがない。

味だって、美味しいかどうか疑問視する声もある。

私としてはそりゃまぁ美味しいとは思ってる。

これ以上美味しい飲み物はないくらいに思ってる。

……。

思っちゃってるな。

やっぱり無理だ。私は酒の味が好きだ。

決して逃避のためにアルコールを飲むなんて、愚かなことはしない(逃避するなら風邪薬をODする)。

私は酒が好きだから酒を飲んでる。

そんな私から酒を奪うなんて、なんて、なんて。

ひどい、こと。

 

でも、やっぱりそう書きながらも、断つ、などと思っている。

一方では帰りにウイスキーを久々に買おうなんて思ってる。

きっと買って帰るだろう。

 

肌に関しては、とりあえずマスクをしているし、しばらくは良いものとする。