蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

雑記

タイだと思うことにした

今年は特に暑い、というのがもうここ3年くらい続いてるけど、それにしても今年は特に暑い。 暑さの種類が「暴力」とか「迫害」とか「殺傷」とかそういう類になってる。これらの熟語にならぶ概念として「夏日」が加わる。 夏、好きだったな〜。 午前中とか朝…

信号機ラプソディ

信号機を無視してはいけないのだけど、無視してもいいものはある。 うちの近所には2機ある。 ひとつはまったく意味のない信号で、どうしてここにあるのかもわからず、地元の通行人からは完璧に蔑ろにされているものだ。 その信号機は虚しくも赤と青を灯し、…

業務用ジェットコースターに乗りたい

ジェットコースターが好きだが、1人で乗るにはちと腰が重い。あれは一人で黙々と乗るものではなく、友だちや仲間とワイキャイ言いながら乗って楽しむものだ。 ジェットコースターはスタート前に「さあ、みんなで手拍子を!」とか「いってらっしゃーい!」と…

すべての美しいバスタオル

私の持っているバスタオルは、すべてクサい。 お澱(よど)、と名付けて呼んでいるバスタオルたちは全部で4種類あり、緑、青、白、赤(錆色)にそれぞれカラーリングがあって、それぞれにニオイの種類も異なっている。最悪である。 緑のやつは風呂場の排水…

君はサーティーワンに並んだか?

サーティーワン・アイスクリームで必ず食べるのはポッピングシャワーだ。 ポッピングシャワーだけは、サーティーワンでしか食べられない。 可愛げの塊のような味に、どこか哲学的なニュアンスのある歯応え。目も眩むような色味に、まったく何も考えなくても…

「リスキリング」に踊らされるな

リスキリングって最近ちょっと流行り始めてて、意識が高い人はいくつもスキルを身につけてウハウハな人生を送り、最後は死ぬことができるらしいのだけど、ところでこのリスキリングって、本当か?と思うところがある。 リスキリングというのは、私も簡単にし…

「ユニクロの新しい服着用時サイズシール付着恐怖症」になってしまった

ユニクロの服には値札以外に、サイズの表記されたシールが貼ってある。 M M M M M M ↑こういうやつ。 そんなM言わへんでもわかるわ、ってことからか、それとも昨今のエス・ディー・ジーズ風潮もあるためか、この間買ったシャツは左の胸の辺りに M この一文字…

村上春樹のサブスク「サブ・スク」

映画『AKIRA』をアマプラで見るには、アニメチャンネル?みたいな別のサブスクに加入する必要があり、登録から30日間は無料で利用できるためそれをいいことに、登録→視聴→解約をしようとしていたのだけど、えてして多くの怠惰人間がそうであるように、『AKIR…

ムカシタバコ

昔はそこらじゅうでタバコをふかせたらしい。 これは今思うとすごいことだ。私の物心がつく頃にはそこらじゅう禁煙だらけになっていて、分煙が進んでいたので、街やホテルや電車やホームでタバコをぷかぷかやっていた光景がうまく想像できない。 電車を待つ…

頭の中にたぎる海

風邪が治ってきて、無事にいつもの鼻炎に転化した。 私の病は結局のところ、すべてが鼻炎に帰結する。思えば人生のうまくいってなかった時代もずっと鼻炎だった。忌むべきものだ。 今回の鼻炎はいつにも増して酷くて、顔の前面が重く、こうべを垂れると鼻や…

風邪吹き荒れる

久しぶりに風邪をひいた。 どこの馬の骨とも知れないアラサー男の「風邪をひいた話」なんて誰も聞きたくないし、私だって興味がないのだが、書こうという気持ちになったのは、暇だからである。 十六茶のめちゃくちゃ濃い味のやつを飲んだ午後から喉の調子が…

陰謀論クリエイター

さまざまな陰謀論のほとんどは馬鹿馬鹿しくできていて、どうしてこんなものを信じてしまうのだろう?学がないのか?と疑ってしまうのだが、陰謀論者の中には医者や弁護士や教授などの知的労働者もいることから、なにしも学力と陰謀論は相関関係にはないよう…

退職代行は時代の賜物

退職代行で辞めていった人を前の会社で見たことがある。GW明けのことだったように記憶している。 退職代行は便利だけど、使われた側からすると寂しいというか、やるせないものがある。それは、そのとき辞めていった人が、休み前に特段大きな問題を抱えていな…

すべてを赦すことはできるのか

不良漫画が苦手だ。 どれだけ大義を掲げていようが、根は優しい奴だろうが、でも不良なんですけどね……と思ってしまう。 ちょい悪いほうが格好良いということはなくて、誠実で、嘘をつかず、与えられた仕事は真面目にこなしているほうが好感が持てる。そうい…

料理のコツはいかに洗い物を減らすか

料理のコツってなんですか、と問われたら、いかに洗い物を減らすかに尽きる、と答えるつもりだ。 洗い物は料理の敵だ。 洗い物があるんだよな、という気持ちが料理への腰を重くし、憂鬱にさせる。 洗い物をまったくしなくていいのなら、いくらでもどれだけで…

暇眠

3月末まできわめて多忙だったのに、4月に入ってからとんと仕事が落ち着いてしまって、今月の月残業は3時間未満だった。 私はこれまで何をやっていたのだろうと言いたくなるくらい、手持ちの仕事がない。 仕事が無いわけではない。先々の予定は埋まりつつ…

桃太郎の犬・猿・雉についての簡単な考察

桃太郎のツレといえば、犬・猿・雉だ。 私だったらもうちょっとマシな仲間にするが(管理会計ができたり楽器を演奏できたり多言語話者だといい)、でもまぁ、結果として鬼退治はできたわけだし、動物を連れてファンシーな絵面になっただろうから、良かったんじ…

andymori解散から10年

andymoriがTikTokの女子高生に流行っているらしく、喜ばしいことだなと思っている。 好きなものが自分以外の誰かによって不当に消費されてしまうのは悔しいし、ノスタルジーが汚されるような感覚に陥るのもわかるけど、単純に、andymoriを好きな子が増えたら…

普通に邪悪な地球温暖化

イギリス・ロンドンを流れるテムズ川では毎年、大学対抗のボートレースが行われていて、優勝チームは川に飛び込む恒例行事があるのだけど、今年は飛び込み禁止になったらしい。 信じられないくらい汚染されているからだ。 川で吐いた学生もいたという。ふつ…

2019年のこと

2019年に書いたブログにコメントをくださった方がいた。 それは私がお台場のエセ・ニューヨーク気取りに苦言を呈するというなんとも若々しいブログで、今読み返すとちょっと笑えてくるくらい「おいたわしい」文章で、読んでいるとむずむずしてくる独特のノリ…

太った

太った原因はいくつかある。 運動をまったくしていなかったし、食べたいものを食べたいときに食べていたし、毎晩酒を飲み気絶するように眠っていた。 なによりも、驕りがあった。 自分は太ることはないだろう、という驕りだ。 私は手足が細くて腰も細いので…

まるで映画を見たあとのような

この数日で映画を3本見た。 『南極料理人』『The Shape of Water』『12人の怒れる男』だ。 どれも素晴らしい映画だった。 映画は開始から30分くらい、つらい。 最初のうちは映画の中の世界に入り込めないし、キャラクターもよくわからない。物語はなかなか動…

妻がいない週末の食事【※画像なし】

妻が出張と、週末に旅行していた関係で、木曜の夜から日曜の夜まで、私はアパートで1人で過ごした。 妻がいないと食事の楽しさが半減するため、なにを食べてもどう食べても楽しくないのだが、楽しくないなりに、自分の好きなものを食べようという気持ちが湧…

情報過多を生き抜く/AIの使い方〜線引き編〜

情報が多すぎるうえに、その情報のほとんどが価値をなさない、というのが現在のインターネットだと思う。 Bingで調べても満足のいく検索結果が得られるわけではない。多くのページが広告に蝕まれて可読性が低く、よくわからんAIがさまざまなサイトを複合的に…

猫語、犬語、ヒト語

猫は猫語を使っている。常識的に考えて。 同様に、犬は犬語を使っている。 それはそう、ヒトがヒト語を喋るのと同じことだ。 ヒトが犬語をわからないように、犬は猫語がわからないだろうし、猫は犬語がわからないものと思われる。 アニメや漫画によるイメー…

エイもイカも人間と違いすぎる

エイが海底を泳ぐ動画をなんとなく見ていた時に気付いたのだが、エイは人間と体の構造が違いすぎる。 エイって普通の魚とは全然違う見た目をしてるよな〜、軽自動車と在来線くらい違う。などと思っていた矢先の気付きであった。 エイと人間は、バスタオルと…

閏年の「うるう」ってなに?

私は1995年12月生まれなので、同学年の早生まれには、数名、1996年2月29日生まれがいた。 そいつらは4年に一度、示し合わしたように、たとえば12歳の年には「いやぁ、今日でようやく3歳ですよ」なんてことを言ってはクラスで注目を浴び、閏年生まれの恩寵を…

旅行の本質

今週のお題「大移動」 旅行の何が好きかって、移動がとにかく好きだ。 移動が好きなので、目的地に到着してしまうと、あーあ、着いちゃった……と肩を落とすこともある。 目的地にそこまで興味はなくて、私はただ移動がしたいだけであり、どこかへ行けるならそ…

激・辛・甘・痛

お昼に激辛のグリーンカレーをタイ料理屋で食べた。 初めて行くタイ料理屋だったのでとりあえず一番辛いものを食べてみようと思ってのことだった。 結果、当たりの店だった。ココナツミルクと鶏肉のコクがしっかり溶けこんだスープに、青唐辛子の痺れるよう…

ノスタルジックSFの世界

昭和だったからこそ生み出せた「未来の姿」があった。 「昭和少年SF大図鑑」 夢あふれる未来予想図のオンパレード|好書好日 空にはクルマが走り、人々はやけにピッタリした銀色の服を着て、物理法則を無視した高層ビルが立ち並ぶ、未来の世界が昔あった。 …