蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

不必要な我慢と憎悪

改装工事される前のJR御茶ノ水駅は、バリアフリー化がまったくなされておらず、車いすや松葉杖をつく人に対してひじょうに不便な造りをしていた。 エレベーターは小さくて古いものが片側の出口に一基しかなく、エスカレーターは無く、ホームは狭く、階段も狭…

後悔からの卒業

フォロワーの高校生が、もうすぐ卒業式だと言っていた。 インターネットって性別や年齢や地域に関係なく知り合いになれるから本当にすごくて、25歳男性会社員と女子高生が相互フォローしてコミュニケーション取ってるって、現実じゃあり得ないし、よく考えた…

文章のこと/ティーポットのこと

<文章のこと> 自分のブログを読み返すことはあまりないのだけど、読み返してみると存外面白く、もっと人気が出てもいいのに、と思う一方で、文章が下手くそだな、というのと、なによりも文章がどこか偉そうで人気が出ない事にも頷け、読んでてムカついてき…

年上の後輩と年下の先輩

さいきん年上の後輩が入った。私より五つ年上だ。 しかも、という言い方をしては語弊があるのだが、異性である。 女だからどうしたということもないし、仕事をするときは性別関係なく接するのでそこのところに関して弊害があるわけではないのだが、私のチー…

ぼくたちの(小規模な)失敗

2月23日天皇誕生日、私たちはいくつかの小規模な失敗を重ねていた。 まず、今夜はカレーだというのに肝心のルゥを買い忘れていた。 休日に早起きしてわざわざ早朝に出した金属ゴミがいつまで経っても回収されず、不燃ごみの日を勘違いしていた。 よく調べも…

世界仕掛けの飛行機

夜空を見上げると、赤や緑に明滅する旅客機が音もなく星の間を縫っていた。 あの飛行機には何人くらい乗っているのだろう。 100人くらいだろうか。みんなどこへ行くのだろうか。 その100人にはそれぞれの人生があり、今この瞬間だけの存在ではなくて、当たり…

夜こそパフェを食べたい

昨日の夕食はブリ大根とモヤシの和え物と、小エビのから揚げにした。 ブリ大根とモヤシは彼女が作り、小エビは私が揚げた。 スーパーで腐りかけのエビが不当な安値で売られていた。開封すると生臭くて、地元の釣り場に放擲されたオキアミの液体を思い出した…

(私の書いた)140字小説がドラマ化(一部)されるらしい

宣伝です。 3月5日(金)深夜スタート 新ドラマ『140字の恋』 公式アカウントです ✨#崎山つばさ✖️#鈴木愛理✨ Twitterの #140字小説 から生まれた空想系ラブストーリー OA情報や撮影中のオフショット、スペシャルインタビューなどをお届けしていきます☺️ #つぶ…

チャットモンチーの「染まるよ」を聴いたら自分を信じられなくなった

チャットモンチーの「染まるよ」を聴きながら(本来チャットモンチーは爆音で涙を流しながら聴くべき音楽だが、この日はしっとりと、我が家の慎ましく可愛らしいプレイヤーで聴いていた)、この曲の思い出を恋人に話した。 youtu.be チャットモンチーの最高…

不調です

ここ最近、体調がどこかしら悪い。 先日は朝から気分が悪くて熱も若干あったのだが、在宅ワークだったのでヨシとして普通に勤務したけど、ぜんぜんつらかった。 日中はほとんど頭が痛い。とくに出社した日は100パー頭痛くなるから、頭痛薬嚥んでだましだまし…

電池、2個、備忘録

ガスコンロの火種は意外にも電池式である。 スイッチを捻ってぱちちちちちちと鳴るあれは、単一電池2個が源となっているのだ。 電池が消耗すると、ぱ・ち・ち・ち・ち……と力ない音でようやく火がつく有様になり、煮物を温めているときにかぎって火が消える…

炊飯器

先日の福島沖での地震の際、うちのアパートも都内らしい震度で揺れて冷や汗をかいた。 おや、今日のはちょっと長いナ、と思った矢先に盆を傾けるように大きく揺れて、地面がごうごうと鳴って心拍数を上げ、その大きい揺れも長いものだから、「いよいよか」と…

信頼のアイス

残業中に恋人からLINEが入った。 「指をドアに挟んじゃって痛い。夜ご飯作れないかも、ごめんね」 「痛いよう。帰ったら冷やす……」 文面から漂う悲痛、情けなさに、私の指までズキズキしてきそうだった。 できることなら早く帰って晩御飯を作ってやりたかっ…

5度目のバレンタインデー

恋人と過ごす5度目のバレンタインデーが来た。 毎年、彼女は私のためにブラウニーかパウンドケーキを焼いてくれる。 デパ地下で売ってる焼き菓子とか色とりどりのチョコレートでもいいはずなのに、彼女は必ず手作りする。 それが恵まれているとかではなく、…

あなたの好きな本を教えないで

taknal というアプリを入れてみた。 taknal ebisu ブック 無料 apps.apple.com SNSの一種で、アプリ利用者のオススメの本をすれちがい通信で共有できるのだ。 本を読みたいけど何を読みたいのかわからない、次に読む本を探しているけどどれが面白いのかわか…

建築物とアイデンティティ

建築物は人間が作ることのできる最も大きな芸術品だ。 私は建築物が好きで、毎日家に住んでしまうほど愛しているのだが、有名な建築家のことや建造物、設計思想についてはほとんど何も知らない。 ほとんど何も知らないが、奇抜なビルや珍しい建物を見ると、…

恐怖とは、まさしく過去からやってくる

タイムスリップするなら10年前くらいじゃ未来を変えようがなさそうなので、せめて中学校の入学式くらいまでさかのぼる必要がある。 できれば今の知能を保ったまま中学生に戻りたい。 そうして堅実に勉強して、へんなことしないで爽やかに暮らそう。 で、あの…

平日休日健康法

私は何が好きって、建国記念日が好きですね。 建国記念日がいちばん興奮します。 建国、建国って、なにがどう建国なのか正確なことはよくわからないのだけど、建国、建国と口にしているとだんだん自分が素晴らしい偉業を成し遂げた偉い人物になったかのよう…

【マリオ64】かざんの リフトツア~コンプレックス

先日、マリオ64(マリオ3Dコレクション版)を120枚完全クリアした。 arimeiro.hatenablog.com クリアしたのだけど、私はひとつ嘘をついていた。 実は、「かざんのリフトツア~」というコースだけ、自力でクリアしていなかったのだ。 恋人がクリアしてしまった…

人に会わなくなる理由

ふとしたときに過去の間違いや、現在の自分の観念とはそぐわない過去の行動・言動を思い返して嫌になり、ああ、死にたいとか思う。 最近気づいたのだけど、たぶんこれ、自分が死ぬまで続くんだろうな。 なんなら死ぬ直前、病床でも「ああ、あの時なんであん…

あの謎をもう一度

恋人が本を読んでいる。 ミステリー小説だ。 あえてタイトルは言わないけど、その本は巧妙な叙述トリックのミステリーとして知られ、私も5~6年前に読んだとき、呆気にとられるほど驚いたものだ。 恋人がそれを熱中して読んでいる。 ソファの上で背中を丸…

久しぶりの外食

歩いて20分くらいの近所にイタリアンレストランがあるという噂を聞きつけ、我々(私と恋人)は土曜のランチ時、てくてくと歩いて向かった。 ここしばらく、休日はスーパーの買い出し以外には外出せずに過ごしてきた。外食なんて、二人で出掛けて外で食べるな…

新書はフィクションとして読めば面白い

新書。 なんかちょっと長細い感じの本。 表紙がなんだかみんな同じかんじの、内容が難しそうな、フィクションではない、本。 こんなかんじの本。 主にノンフィクション、評論、論説を扱っている。 鈴木大拙の『禅と日本文化』は大学生の頃読んだ岩波新書だが…

きっとジョークだった

大学生のころ、夜中にアパートで仲間たちとくだ巻いて酒を飲んでいたのだが、1時過ぎくらいに酒が足りなくなって(酒の量に関して我々はいつだって見積もりが甘かった)近所のコンビニへ連れ立って出かけた。 たしか、大学3年の前期、夏の前の やたらと暑い…

社内チャットにおける感情表現の不自由

社内チームのチャットで誰かから案件の運用改善要求が出てきたとき、私はえらいからそれを無碍にせずできるだけ自分なりに考えて返信をしようとするのだけど、まぁちょっと考えたくらいでは改善対応なんて返答できるわけもなく、結局「今度考えてみる必要が…

鬼の訪問

今年の鬼は例年よりも臭かったので、行事(いまや自然現象か)とはいえちょっと迷惑だった。 友だちに訊いてみたら、やはり臭かった、と言っていた。Twitterでも「臭い鬼」がトレンド入りしていたので、どうやら全国的な規模で今年は臭い傾向にあったようだ…

殺気、立ってないで座りなさい。

在宅で仕事をしていると恋人に仕事姿を垣間見られることがあるのだが、そんなとき彼女はやたらとそわそわして落ち着きなくキッチンをうろうろしたりする。 「お仕事まだ終わらないのかな?」などと優しく声をかけてくれる。ただそれは、どこか独り言のようで…

節分で子どもを泣かせまくりたいし鬼を愛したい海を見たい

私には夢がある。 もしもいつか自分に子どもができたら、節分を楽しみたいのだ。 のり巻きを作って、恵方を向いて食べさせ(もちろん写真に収める)、スープを飲ませ、豆を年の数だけ食べさせる。 きっと5歳くらいだから、5粒しか食べないのだろうな。 か…