蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

晩夏に句をまぢえて…

夜に外に出ると、風のにおいが少し乾いて、月が見え隠れして、虫の音がるるると聴こえてくるあたり、もう秋なんだな、と寂しくもなりつつも今年の八月の苛烈な暑さには参っていたので、ようやく一安心するものだ。 それはそれとして晩夏の夜の情緒をなんとか…

路線図に思いを馳せて暇をつぶそう

電車の路線図を眺めることは趣味と言えるのだろうか? 趣味と言うほど熱心でもなく、電車の壁に貼ってあるものをときどき眺める程度なのだが、見始めると熱中することがある。 どこか遠くの街の、知らない電車の路線図を見つめて、その場所に旅行に行ったら…

だからお前はダメなんだ

「した方がいいかな」とおもったことは絶対にした方がいい。 これは24年生きてきて最近気づいた法則で、主に仕事の場面ではよく直面する問題である。 「した方がいいかな……でもしなくてもいいよな。面倒くさ。知るかばか。帰ろ。帰って飲酒に浸ろう」などと…

休み時間にトマトソースを煮込むこと

昨日は午前中から仕事がかなり厳しくて、サーバーが落ちたり、サーバーに接続できなくなったり、全然関係ないところでさまざまなことが起こって、しかもひとつひとつの難易度が高く、泣きそうになった(でも泣かなかったよ)。 自分のやりたかった仕事はひとつ…

朝のテーマソングとパブロフの犬

めざましテレビでやっている「きょうのわんこ」だけがこの世の救いなのです。 「きょうのわんこ」しか勝たん。 毎朝めざましテレビを見ていると、嫌でも耳につくのが髭男dismの「Hello」だ。 天気予報の時間になるとこのテーマソングが必ずかかる。 何を考え…

醜蚊絶滅委員会

今年は蚊が少ないらしい。 というのも、あまりにも気温が高いために蚊が生きていける環境ではなくなってしまい、死滅したのだそうだ。 サンキュー、温暖化。 蚊は少なければ少ないほど良いとされている。 たとえば蚊が絶滅したらどのような悪影響が環境に起…

人類愛の矛先

理解できないことはいくらでもある。 理解しようとしても理解できないことは、アレルギー的に自分の資質に合っていないのだと割り切って、できるだけ触れない方がいいのだろう。 「理解しようとした」その事実だけでもいいとおもう。 そもそも、誰もあなたに…

私たちの巣作り

引っ越しに伴い、家具をさまざまに買い揃え、ほとんど必要なものは既に揃った。 かなりの金がかかったが、金がかかった分だけ自分たちの納得できる部屋作りができている。 しかし、家具の購入にあたって、今回苦しめられたのは、金よりも「組み立て」である…

久しぶりのデート

昨日は恋人の誕生日プレゼントを選びに街へ繰り出した。 7月が誕生日だったのだが、引っ越し準備があったためお祝いを先延ばしにしていたのだ。 もはやサプライズでなにかをプレゼントするのも面倒なうえ私には選ぶセンスもないので、彼女の欲しいものを彼女…

テレビの星座占いの内容をテキトーに考えて日銭を貰いたい

テレビで毎朝やっている占いを観て、ちぇっ、今日は最下位か、つまらん、とおもったり、逆に今日は1位だついてるぞ、とやる気が満ちたり、ラッキーアイテムが「すいか」であることをコンビニで思い出して すいかの飲み物を買ったりするなどして、なんだか自…

藤井くん!

藤井くん! きみは、ほんとうに、すごいひとだ! ぼくは、えらく、感銘を、受けました。 今日から、あなたの、大腸に、寄生虫として棲みたい、そんな、気分です。 寄生獣。そう言ってもいいかもしれません。 ひと月前に棋聖になったときも書きましたが、とに…

こうなったら麻雀やってみたいな

ボードゲームカフェというものがあって、そこではさまざまなボードゲームやカードゲームが揃えられており、軽食やドリンクを飲みながらそれらのゲームを楽しむことができるという、ボーリングやカラオケと似たような施設がある。 大学生の頃に行ったことがあ…

猫は世界を救えない

猫は世界を救う!みたいなツイートを見ると、いや、救わねぇよ、とおもう。 誰かがそんな旨の発言をしていて、まったくその通りだと頷いた。 猫は可愛いけど、なんかそこまで信奉するほどのものではない。世界は救えない。せいぜい個人の精神面を救うくらい…

最後の日と本棚と

嫌な夢を見た。 夏休みが終わってしまい、仕事がはじまって、私は大きなミスをする。 そんな夢だった。 目が覚めた私は、ああよかった、夢だった、もうひと眠りするかと一安心したが、それは一時の安堵でしかなかった。 夢じゃない。夏休みは、昨日で終わっ…

脳の機能の低下が嘆かれている

物忘れというか、記憶を吸い出す回路の一部に弁ができていて記憶の読み出しに弊害を成し、たしかに自分のやったことなのにやった記憶が無かったり、同じ話を二度してしまったり、そういうことが最近多い気がする。 このブログを毎日飽きもせず読んでくださる…

なんの価値もない夏

酷暑が続いている。 東京の酷暑は悲惨だ。なんというか、精神的に涼むものが無いのだ。 自然のある山がなく、海もなければドブ川しかなく、近所の池は白く濁って泡立ってる有様で、この池に入ったら間違いなく皮膚から細菌や寄生虫が入り奇病に罹って眼球が…

いつものトトロじゃない

昨晩は『となりのトトロ』を視聴した。 たぶんちゃんと観るのは10年ぶりくらいで、だけど幼少期にビデオテープが擦り切れるくらい観たので、そこに懐かしさというものはなく、どうせいつものトトロだなぁという心づもりで観始めたのであった。 そうそう、隣…

今年も帰って来てくれてありがとう

ここ数日、かつて一緒に暮らしていた犬が夢に登場することが多い。 なぜだろう、と思い至ったのが、そうか、お盆だった。 彼女たちにとって2回目のお盆。 夢に犬らが登壇すると、思い出すのは楽しかったことばかりで、どういった夢だったかは忘れてしまうの…

魔界の花屋

近所にある花屋は寂れてる。 角地に建てられたそれなりの広さのある煉瓦造りの店で、軒先の看板には「贈答に…」などと文言と共にパステルカラーで店名が書いてあっていかにも昭和らしく、かつての盛況を思わせる。 店の正面には、花、と呼べる類の植物はまっ…

『DEATH NOTE』をイッキ読みした

『DEATH NOTE』をイッキ読みした。 中学生くらいの頃に全話読んだのだが、10年前となれば記憶があいまいで結末しか覚えておらず、推理や駆け引き、つまりは頭脳戦といった作品の醍醐味の部分は忘れていたので、時間もあることだし、2日間に分けて一気呵成に…

一日、されど一日

昨日はブログをお休みした。 どうして休んだのか。サボってはいかんじゃないか。私の身に何かあったのだろうか?毎日更新していたのに休むなんて、まさか命を……と心配された方もいるだろう。 誰も心配してない? いや、心配された方はいます、実際。同じ人間…

『はだしのゲン』に向き合う問題点

小学生の頃、図書室にあった『はだしのゲン』を貪るように読んでいた。 『はだしのゲン』でプルトニウムとかウランという元素があることを知り、なんなら元素を元素として一番はじめに認識したのはプルトニウムとウランだったかもしれない。 8月6日に広島に…

突入

宇宙空間から大気圏に向かって隕石が突入するときの角度は鋭利でなければならず、かつ速度はマッハ3で音速を凌駕するが、ところで私が夏季休暇に入るときの速度感というか、勢いは、それに匹敵する。 ああ、夏が来た、夏が来た。 隕石が大気圏に突入すると…

雑念に支配された奴隷

雑念。 雑念が視界を邪魔する。 なにをしていても、集中しきるということは滅多になくて、雑念によって手が止まり作業は遅々として進まない。 読書をしていても雑念が片隅にあり、つまらない本だと雑念効果によって文字が右目から左目へ流れてしまい、同じペ…

ゆっくりと健康へ向かっている

「ひと昔前で言う、栄養失調だね」と医者に言われた。 会社の健康診断だ。 問診でシャツをまくりあげた私の体躯を見て、老獪の医師は憐れむようにそう言った。 「BMI値が18を切ってちゃダメなんだ」 「僕は、ダメですか」 「ダメだね」 私のBMI値は17くらい…

TIK TOKでもはじめようかな

自分が高校生のときにTIK TOKがなくてよかったとおもう。 教室でカメラを向けられて無理矢理全員参加のダンスを踊らされる恐怖…… そういうのを想像すると、背筋がゾっと凍える。 なんかわからないけど、クラス全員参加ね!みたいなことをバスケ部が言い出し…

カントリーマアムが小さくなる理由

実家に久しぶりに帰るたびに、母の存在のありがたさに手を合わせたくなる。 って、なんか母という存在を、家事をやってくれるおばさんと認識しているから感謝しているのではなくて、母の家事は家事代行サービスではなく、ひとつひとつに私への気遣いがあって…

本棚の無い家

新居に本を持って行きすぎた。 持って行きすぎた、ということはないのだが(実家に半分くらい置いてきたので)、いかんせん本棚が無いため収納できず、まだ段ボールに入って部屋の隅でものものしい雰囲気を醸している。 しだいに、恋人の視線が痛い。 「どうし…

ベローチェの冷やし抹茶ラテを飲んで卒倒しかけるの巻

ベローチェといえばめちゃくちゃ安いコーヒーチェーン店である。 コーヒーがたしか1杯220円くらいで、喫煙席もあり、席数も多く、比較的清潔で、要するに220円払えば休憩を永遠にできる都会のオアシスだ。 過日、私と恋人は買い出しに街へ繰り出し、いろいろ…

死に方を考えることは生き方を考えることだ

「生き方を考えることと同じくらい、死に方を考えることは大事だ」 中学のときの理科の先生がそう言っていたのを覚えている。 私自身が、当時から「死」についてよく考えており、死に方、死の先などといったことに思いを馳せる時間が長かったから(スケベなこ…