じつに3週間弱ぶりに出社した。
去年の12月中頃にコロナになって、あとは在宅勤務をしていたのだ。
仕事柄、在宅勤務は不便でしかなく、必要な道具も取り寄せなければならないなど弊害しかなかったので、出社できて嬉しい。
帰省した先輩は、実家で自分以外の全員がコロナになったため、年末と正月は看病に明け暮れたらしい。本人は元気そのものでいくら検査しても陰性らしい。すごい免疫力だ。でもこっから悪くなる可能性もある。
また、もうひとり先輩も帰省先でコロナになってしまい、現在も熱があってお休み中だ。
そこそこ高熱が出ていると聞いていたが、社用メールにその人からメッセージが飛んできたり、取引先にメールが出ていたりして、なんというか凄まじい責任感でもあるし、心配にもなる。
ぱったりとメールが止んだ時間が4時間くらいあって、そのあとまた長文のメールが飛んでいた。たぶん、4時間くらい気を失っていたのだろう。
また、コロナ以外では、家族がインフルエンザになってしまい在宅を余儀なくされた人もいた。
年末に私と同じくコロナになった人たちは元気そうだったが、いずれも空咳や鼻水などの後遺症が出ておりなんだか冴えない。私も鼻水が止まらないし、記憶の引き出しのたてつけが悪くなったような感じがして、耳を澄ますと頭の奥で脳神経がぷちぷち弾ける音が聞こえたり、なにを食べても悲しくなったり、空が溶けたバターのような黄色に見えたりしている。もう母親の顔も思い出せない。
弊社、けっこうボロボロである。
久々の出社で浦島太郎状態になったかと思いきや、ぜんぜん平気だった。まぁ、在宅勤務をしていたので当然だが。
しかし、机の上に回覧資料が溜まっていたりして、ああ、長らくここにいなかったのだなと実感する。
皆さんとの距離感もなんかよくわからなくなっちゃって、借りてきた猫みたいな返事しかできなかったり、逆に感情線がブチギレたように爆笑したり、そもそも妻以外の人間と話したのが久しぶりだったこともあり、コミュニケーションが終わってしまっていた。声も変だったと思う。全体的に臭かったかもしれない。
とりあえず明日行けばまたお休みだ。
社会復帰のいい肩慣らしになるだろう。