蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

見たままの真実、感じたことがすべて

目にしたものをそのまま受け入れる姿勢は素直でよろしいけれど、ときには疑いを持つ心意気や、考えを察するある種の「読解力」がないと、残念だけどこの世界ではうまくやっていけない。 ひどい詐欺に遭うかもしれないし、うまく立ち回れず混乱に陥るかもしれ…

切れない包丁は喉を潰した鶯みたいに自信を喪失して見える

我が家の包丁は、クソである。 それは引っ越しの際に急ぎ買ったありあわせの包丁で、最低ランクのひとつ上のランク、要するに「二番目に最低」な包丁、最低ランクには手を伸ばさない変にプライドの高い貧乏性が買ってしまいがちな安価で工場生産的でコンビニ…

ドラマ化と140字小説の今後について

運よく、書いたものが誰かの目に留まって実写ドラマ化されて、放映され、先日放送が終了した。 私は140字小説界隈では弱小の部類、なぜ私が?という疑問もあった。 実力どうこうではなくて運が良かったのだ。運が良くて良かったと思った。 #140字の恋 最…

会社のロビーで飲む缶チューハイの適切な温度

仕事を辞めるのなんて簡単だった。 唯一難しかったことは、上司にどのように話を切り出すかタイミングを見計らうことだけで、でもこれだって勢いに任せればなるようになり、辞める理由の嘘なんてその場の思い付きで充分だった。日頃からブログで嘘を書きまく…

私のゴミを捨てるのは誰だ

会社のデスクの下にはひとりひとつ、ゴミ箱を与えられている。 膝下くらいの大きさで、ひとつひとつデザインは異なるのにどれも円筒状で古いことは共通しており、ゴミ箱的な汚れを付着させてデスクの下にジッとしている。 このデスク下のゴミ箱は勝手にゴミ…

今後について

今週は仕事がきつかった。 なんとか金曜に一山越えたのだけど、来週からもう一山あるので、この週末は終末と思って最後の余暇を味わうつもりだ。 かつ丼大盛りを3ぶり(どんぶりの数詞って「ぶり」であってる?)食べた後に豚骨ラーメンを食え、替え玉しろ、…

ドライブ・マイ・カー

もうしばらく自動車の運転をしていない。 村上春樹はエッセイの中でオートマ自動車を「単なる移動手段」と揶揄していたが、そう言われても私はオートマ免許だし、オートマでも車の運転は楽しいものだ。(でもマニュアルの方が自動車と一体感があるだろうし「…

残念だが痔の疑い

痔の疑いがある。 痔になったかもしれない。 え? 私は何をすればいいのだろうか。 月曜くらいからかな、お尻を拭くときヒリッとして、月曜日はまぁ、その程度の痛みだったんだけど、火曜くらいからヒリッがビリッになってきて、気を付けないと「あう」と声…

胃がむかむか、大地がぐらぐら

明け方急に目が覚めて「?」と天井を見つめていたら地震が起きた。 昔から地震の前には目が覚める。 お、わりと大きいな、でもまだ騒ぐ大きさじゃないな、ちょっと長めだな、おさまってきた、、地震、、、と思っているうちにまた眠りに入る。 二度目の眠りの…

止まった時間のなかで

iPhoneのキャリアメールが使えなくなってから一年半、さいきん管理の杜撰さを痛感していることもあって、自分なりに調べて、原因を究明し、事態を修復しようと努めた。 Googleで調べ、いくつかのページを巡って原因が判明、原因がわかれば解決方法も自ずと見…

牛肉のある生活

我々は福沢諭吉の不敵な表情を前に硬直していた。 恋人の会社の羽振りがよく、全社員に一万円が配られたのだ。 これをどうするか。恋人は二人のために使おう、と言った。 我々は議論を重ねた。 来る日も来る日も、雨の日も、風の日も、電車の中でも、散歩し…

焼肉しました

焼肉しました。 焼肉をしたので、特に言うことなし!

すべては私に非があります。

映画館を出てiPhoneの電源を入れると、充電が3パーになってた。 おかしい。 私は67パーで電源を落としたのに、電気は3時間余りのうちに虚空へ溶けたらしい。電化製品というものは電源を入れる際に最も電力を消費するので、電源を入れたときに64パーセント失…

【ネタバレ無し】シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきた

平日に休みを取り、シン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきた。 普段会社に行くよりも早く起き、普段会社に行くよりも早く家を出て、8時半からの回に席を取った。 まさか上映中、あんなに泣いてしまうとは思っていなかったので、替えのマスクを持っていくん…

銃は発射されねばならない

近頃夢に銃がよく出てくる。 二夜連続で銃が出てくることもある。 場面や状況はさまざまでよく覚えていないのだが、それは必ず拳銃で、黒くて、私ではなく他人が撃ち、私はただその発射を見ているだけでなにもせず(微笑みを浮かべるくらいはするかもしれない…

僕の肝臓を食べたい

可能か不可能かの話をしたい。 肝臓は代謝や分解を司る大事な臓器だから肝臓細胞が癌などにより損傷すると命にかかわる可能性は必然的に高くなる一方で、しかし肝臓は再生能力が高く、70%を切除してもおよそ半年ほどで元の大きさまで戻り、機能も回復すると…

地続きの異世界

仕事で「世界の終り」みたいな業務が次々に舞い込んできて、スケジュールを組むとどうしてもどこかで矛盾が生じ、最終的には破滅を迎える可能性がかなり高くなってきている。多忙。 とは言え、みんななんとなく「まだ焦る時ではない」と高をくくっている節が…

ひまわり畑の調子はどうだ

昨日は久しぶりにタワレコに行った。 実は、ポールマッカートニーの新譜をまだ手に入れていなかったのだ。 まだ『マッカートニーⅢ』を聴いていないなんて恥ずかしいことなんだから、あまり他の人には言わないようにしておいていただけませんでしょうか。「蟻…

干物女でなにが悪い

Wikipediaを引用。 干物女(ひものおんな)とは恋愛を放棄している、様々な事を面倒臭がり適当に済ませてしまう女性のこと。 干物女って平成に生まれた単語で(若干死語か)、恋愛関係から距離を置きはじめた(異性とそういった関係を持つことに意味を見いだ…

お昼休みシャワー・チャレンジ

在宅で仕事をしていると、狂いやすくなる。心が。 ざわざわしてきて気が付けば頭を掻き毟ったり悪態をついている。 職場だとそういうわけにもいかないので、おそらく無意識的に「狂い」を抑え込んでいるのだろうけど、解放状態の家では鉄の仮面が外れて抑制…

西暦生まれ昭和育ち

昭和の人って、自分の誕生年を「昭和〇〇年生まれ」と和暦で言う場合が多い気がする。 「昭和の人」といってもさまざまいるから一概には言えないのだけど、高齢者であればあるほど「和暦率」は高い気がする。 なぜだろうか? 平成生まれの人で、「平成4年生…

ありきたりな季節の話

来月締め切りの仕事だと思ってテキトーにしていたら実は明日締め切りで、しかも要件書には「3/4迄」と明記されていたので弁明もできず、残業して泣きながらなんとか終わらせた。 言い訳をするとしたら、「私はまだ3月になっていないと思っていた。精神的には…

マカロニ屋さんになりたい

会社の倉庫で段ボールを憤怒に任せて解体していたら、サッと指を切ってしまった。 小指の関節の隙間からじわりと血が滲んだ。赤が広がる速度よりもさらにゆるやかに、痛みがじんわりと、小さく開いていく。あらゆる痛みの中で、紙で切ってしまったときの痛み…

峠の茶店の壁色はピンク

これからある飲食店の描写をする。 このお店がどこにあるのか、いつ私は行ったのか、うまく思い出せない。 いや、そもそも、このお店が実在するのかも怪しい。ずいぶん昔に夢の中で見たお店なのかもしれない。あるいはテレビの中で見たお店かもしれない。流…

死体で遊ぶな美容師たち

髪の毛を切ってもらった。 理髪店へ行くと髪を洗ってもらえるのだが、私はこれが苦手で、というのも水はね防止の白い布を顔に載せられると死人の気分になってしまうからだ。 これ本当に髪を洗われてる最中に静かに死んだら、手間が省けるよな。顔に布をかけ…