蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

おれいわいらないわ

平成が終わるね。 平静を失いそう。だから、飲んだ。ビールとレモンサワーを飲んだ。 甲子園の話をして泣いてしまった。わけがわからない。 **** 1995年、平成7年は、平成史の中でも混乱を極めた時代である、というのも、阪神淡路大震災に続き地下鉄サリ…

あの曲を探せ!〜スピッツとの出会い〜

スピッツとの出会いは母の友人の車の中で聴いた小学生の冬だった。 当時、母が悪霊に取り憑かれて生活が窮して困っていたところ、母の友人の地元にお祓い士がいるということで、その冬、退魔すべく私と妹はそれに付き添ったのだった。どんな前提だ、と思われ…

昨日は

昨日はブログをサボった。仕事終わり、飲みに行ったからだ。 会社は午後から上役が主催する新人歓迎会で、高級ホテルでフレンチのコースを食べたり、マジシャンが高卒の新入社員を浮かせたり、私はビールを飲み続け、運良く一貫2000円の大トロを食べれたりと…

手で食う、ということ

高校生3年生の夏、お昼用に朝コンビニで冷やし饂飩(うどん)と豆乳(調整)を買い、食い合わせ悪いな、こりゃあ皆にバカ受けだな、って一人くすくすして、さていざお昼になってビニルを覗いてみると、割りばしが入っていなかった。 食い合わせの悪さについ…

聞こえない鹿おどし

最近、家の近所でモスキート音が一定の周期で流れてる。 鹿おどしみたいに、およそ10秒に一回、キーーーーーーーーーーンと流れるのだ。 なんだろう。 ある周波数以上は20代以降に聞こえなくなるという性質を利用して、入口や広場でモスキート音を流し、不良…

呼吸器官を忘れた私は魚みたい

慢性鼻炎で人生をめちゃくちゃにされている人、挙手。 はい、はい、はい…… 結構いますね。 私も実は一年の半分以上を鼻詰まり小僧で過ごしています。 風邪をひくと鼻に来て、そのまま鼻炎になるのです。鼻炎が治るとまた風邪をひいて……の繰り返し。いやぁ、…

楽しそうに生きるだけで本当に楽しくなっちゃうんじゃないか?検証してみた!

元気があれば、なんでもできる。 逆に、なにもできず、何者にもなれないのは、結局のところ、元気がないからである。 アントニオ猪木はそう言いたいのだ。みんな、元気を出そう。元気があればなんでもできるのだから。 私は病気じゃないし、それなりに健康的…

プリウスの青い呼吸と私の心拍数

父のことが大嫌いだった。 浮気ばかりして、嘘つきで、人でなしで、家族を蔑ろにし、軽薄に「愛してる」と言ってはすぐに家族を裏切り、誠実さのかけらもなく、それなのに仕事は恐ろしく有能で人望があったから、父の仕事仲間や家庭事情をよく知らない親戚か…

耳鳴り

ハクビシンの死骸を見たその日の夜から、耳鳴りがはじまった。 大学帰り、ソレはアパートの敷地の隅に桃色の血を流して伏していて、うわぁ、よくないな、ていうかハクビシン見るのはじめてだ、ブッサ、そういえば最近ハクビシン増えててゴミを荒らしたり古い…

通勤電車でどうにかして快適に眠りたい

通勤と帰宅に合わせて4時間かかるのだが、これに関して私は遺憾の意を世界に向けて示したい。 世界には通勤に片道だけで何日もかかる中国奥地の小学生や、街に出るたびに仲間を失わなければ先へ進めないアフリカの部族がいるのだからそんな文句を言ってもし…

"見える"妹がいる生活

うさんくせぇ〜〜って思ってくれていいのだけど、私の妹は霊魂やオーラが見える、選ばれし人間だ。 本人曰く物心ついた頃から見えていたらしくて、それが普通、と思っていたらしいのだが、見えるわけないだろ。このようなことを言い出したのは彼女が小学校低…

深夜、八王子まで歩く、20歳、初夏。

どういう成り行きでそうなったのかというと、あの夜、友人と詩のコンテストに応募すべく2人で推敲していたのだが、にっちもさっちもいかなくなって挙句に飲酒し、飲酒しても良い詩が浮かばないのは当然の摂理、こうなったら我々は少しく徘徊して酔いを醒まそ…

反骨精神でそり曲がった背骨よ

今は昔にロックンロールといふものを嗜(たしな)んでおったゆえだろうか、あたくしは人一倍反骨精神が強く、それはもはやロッケンローを通り越して天邪鬼(あまのじゃく)、ひいてはツンデレ、にまでなっている有様で、本末転倒というか、まさに換骨奪胎(かんこ…

深夜2時の留守番電話

去年の夏だ。 その夜私は寝られなくて、Twitterを見たりまとめサイトを見たりYouTubeでヒカキンを見たりブルーライトに疲れたら目を閉じて夢想したり、そのようにして寝られない夜の苦しみを味わっていた。眠れぬ夜は寝ないに限る。 ああ、ついに丑三つ時だ…

「光くしゃみ反射」とかいう眩しいものアレルギー

光くしゃみ反射、という特異な体質だ。 これはどういうことかと言うと、眩しいところにいるとくしゃみが出てしまうのだ。 私の場合は軽い症状(ってか体質)なので、たとえば暗いトンネルから明るい外に出た際に「ふにゃあん」(注)とカワイイくしゃみをし…

僕たちは眠くてしかたがない

春眠暁を覚えず、なんて言葉は現代ではもう古い。 春は暖かくなって布団が心地よいし、夏は熱帯夜の寝不足で昼間眠くて、秋は落ち着いた暑さに心休まってよく眠れるし、冬は布団が恋しくてたまらない。私たち現代人は結局のところ年がら年中眠いのだ。 ただ…

『騎士団長殺し』の文庫本

『騎士団長殺し』(村上春樹)の文庫本を買うかとても悩んでいる。 ハードカバーの初版を持っているのだから買う必要は無いのだが、欲しいと言えば欲しいのだ。 ただ、買ったところですぐに読むとは限らないし、全4巻もあるのでそれなりの値段はする。ファン…

140字小説まとめ

チッタルーヤ! (※【チッタルーヤ】とは、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」のすべてに対応した新しい挨拶。今考えた) 本日のブログは、私がこれまでTwitterで投稿してきた140字小説で、多くの方から称賛をいただいた作品を、また自分で気に入って…

満員電車で考える僕たちの生きかた

帰りの満員電車でおっさん二人が押したの押してないの臭いだのハゲてるだのと罵り合って喧嘩していて、地獄か。。。と思ってひっそり泣いた。ねえ、ぼくたちいがみ合うために生まれたんじゃない(殺し合うために生まれたんだ)。 満員電車ってなんだかんだ地獄…

絶望的状況こそ私に創作欲求を駆り立てる

私の創作は逆境で生まれる。 こう書くと格好良いけれど、逆境と言ってもテスト勉強といった程度のものだし、私にとってみればはた迷惑なクセでしかない。 要するに、他にやるべきことがある時に限って、創作意欲がモリモリ増すのだ。私はこの悪しきクセによ…

父の遺したわりとどうでもいい言葉たち

2月に父親が死んでから、どうしてだろう、なにかと父親が生前に遺した言葉を、それにまつわるものを見ると思い出す。何を見ても何かを思い出す、というウェイ(ヘミングウェイ)の言葉通り、人間が見つめる物事には言葉がまとわりついているんだ。やっぱり言…

「村上春樹」殺し

(読了所要時間15分未満) やれやれ、と僕は村上春樹よろしくため息をついて、10万文字書いた小説のデータを躊躇なくゴミ箱に移した。にっちもさっちもいかなくなったのだ。 書いてて「つまらない」と思ったらその小説は死んだ小説だ。死体に装飾をしても仕…

食事で幸せになりたみが深い

私は人と食事をするのがあまり好きではない。なぜなら、喋ればいいのか食べればいいのかわからないからだ。酒の場ならテキトーでいいのだけど、食事となると難しい。 だから基本的には独りで食べるのが好きなのだけど、独りで食べると味気ないのはなぜだろう…

シンプルで単純に生きるというただそれだけの、ピカレスク・ロマン

毎朝出社する前にハッピー!ハッピー!ハッピー!ハッピー!ハッピー!と、アニマル浜口の「気合いだ!」よろしく叫んでから家を出ることにしてる。そうすると1日、笑顔でいられるから。涙が流れないから。 そうなったら終わりですね。 さて、2月にタイに行…

憧れのあの人になりたいボーイ

志村正彦は奥田民生になりたいボーイだったけど、私は小山田壮平になりたいボーイだ。町田康になりたいボーイだ。村上春樹になりたいボーイだ。丸本大悟になりたいボーイだ。 憧れの人が好きすぎて、その人になりたいボーイなのだ。 私のなりたい人たちはき…

自己啓発セミナーで死にたくなったっス

今日の研修で、どうやったら企業の代表取締役みたいな「ビッグな人間」になれるか、そういう人たちは凡夫と何が違うのか、をレクチャするセミナーがあって、要するに自己啓発セミナーだったのだけど、それを2時間も受けたらすっかり人生を辞めたくなってしま…

働き始めた蟻迷路日記

今日は入社式だった。取締役の伸びた蕎麦みたいな要領を得ないスピーチが立て続けにあり、終わったら昼食があり(美味しかった)、いろいろと眠くなる話が午後は目一杯あったりして、ずっと座りっぱなし、若干多動症の気がある私は定時の17時にはイライラして…