蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あの頃は「一瞬」の連続を感じながら生きていた。

幼いころ、幼稚園から小学生くらいまで、私はビデオをよく見ていた。 ウルトラマンや、ジブリや、しまじろうのビデオを繰り返し繰り返し見ていた。1999年から2000年代前半にかけての私は、飽きもせずに同じビデオを、テープが擦り切れるまで見ていた。 当時…

猫が寄って来るにはなにをすべきか

腕を伸ばすと猫が近寄ってくるようになったのだが、近寄ってこないときもある。 猫にだって事情があるのだろうし、私自身そんなに魅力的な人間ではないので仕方がない。 入浴したあとと、リビングに入ったときに猫たちはすり寄ってくる。 尻尾を立てて脛のあ…

小さいスーパーに行こう

コンビニよりか大きいけど一般的なスーパーよりも小さい、そんなスーパーが好きだ。 そういうスーパーは、住宅街のあまり広くない道を歩いていると突然出現する。 店の前に野菜とかカップ麺とか陳列してある場合もあるし、それこそコンビニみたいになにも陳…

仕事中にギターの練習ばかりしてる

在宅ワーク中、苦痛の仕事から逃れたくて、つい仕事とは関係の無いことをしてしまう。 スマホをいじるもそうだし、漫画を読むもそうだし、ガムを噛んで10秒で捨てるなどもそうだ。本当に在宅ワークが向いていないのだと思う。職場に出社したら逃げられないの…

大学生の頃書いたレポートを読み返してみる

大学生の時に書いたレポートや論文の大半はパソコンに保存してある。 1、2年生の頃と比べて3、4年にもなると小論文の題名から「らしさ」が漂うになり、成長しているというより「それっぽく見せる技術」が向上したのだなと感慨深くない。 2年生の時に書い…

コンラッド『闇の奥』を(ちゃんと)再読

ずっと本屋に行けてない。 そもそも読書は通勤時間にすることが多いので、日ごろの読書量も減ってしまった。 さいきんは土日に貪るように本を一冊読むことが多くなった。 本棚にコンラッドの『闇の奥』があった。 大学1年生のとき、課題図書で購入したものだ…

断片集(給与明細・貧乳・ペットボトル・ガムについて)

ブログに書くには短いしTwitterに載せるには長い、そんな断片をいくつか書こうと思うものだ。 *** ○給与明細 給料日に給与明細を貰う。 うちの会社は古いしきたりを大切にしていて(もしくはかなり保守的で)、給料日に上司から手渡しで給与明細を貰う。 …

髪を切ることは縁を切ることじゃない

髪の毛が伸びた。 伸びたなんてもんじゃない。野生化してまるで一個のべつの生き物のようになってしまった。非文明的であった。野蛮であった。 四字熟語で表すなら、邪知暴虐。 私は激怒した。かならずかの邪知暴虐の髪を切らねばならぬと決意した。私には政…

一方そのころ外の世界は

1か月半ぶりに出社した。 ついに在宅だけでは立ち行かなくなり、特別に2名だけ出社が許され、そのうちの一人に私が選ばれた。ちょうど私の都合が良かったことと、他のメンバに比べたら家が近かったのだ。 1か月半ぶりにネクタイを締め、ネクタイの締め方を忘…

酸素うめぇ~

酸素ってありがたいな、と思った。 だって、酸素が無いと私たちは呼吸ができない。 きっと深い井戸に突き落とされて冷たく暗い水の底に沈んでいくとき、肺が闇水で満たされていくのを感じながら、「酸素ってほんとうに有難いものだったんだな」と思うはずだ…

まだ火曜日が終わったところだよ

このブログは5/19火曜日の夜に書いている。 予約投稿をして、木曜日に公開する予定だ。最近はこういうスタイルで書くことが多く、なんとなく記事のストックがあると心強いのだ。 仕事が終わって、ベッドに座ってパソコンを開き(机に向かっていると在宅ワーク…

こかこおらを飲んでいる

仕事終わりに、唐突にコーラを飲みたくなって、コンビニへ走った。 24歳、初夏。コーラを飲みたくてコンビニへ走る。 一本だけ買い、すぐさま家へ戻り、部屋で開けた。 炭酸の抜ける音の耳ざわりが心地よく、なんだか硬質で、これだけで音楽とすら思う。 飲…

スピッツのライブ体験と自己嫌悪

スピッツが2013年のワンマンライブ「横浜サンセット」の動画をYouTubeに載せてくれた。 youtu.be コロナ事情で、多くのミュージシャンやバンドがライブ映像や音源を無料公開したり、生配信してくれる。 事情が事情なだけに手放しで喜ぶことはできないけど、…

解体と構築

あまりにも暇なので、大学時代にマンドリン・オーケストラで演奏した曲をクラシックギターのソロバージョンで弾く練習をしている。 何を言っているのかわけがわからないかもしれないので順を追って説明しよう。 まず、マンドリン・オーケストラという音楽ジ…

恥を書いてきました

昨日は集中してガリガリガリガリ小説を書いて、書き終わった。 書き終わったときの満足感は言いようがない。私は書き終えるために小説を書いているのだと断言できるほどだ。 だが小説としての完成までの行程としてはまだ半分も来ていない状態で、ここから長…

大きなカブの行方・味・心理

「大きなカブ」って童話があるなぁと突然思い出した。 やたらと大きなカブが庭先か畑にあって、あるからには引っこ抜いてしまいたいが、翁ひとりの力では能わず、媼(おうな)や子どもや犬や鼠がうんたらかんたら言って協力して引っこ抜いて、引っこ抜いたカブ…

寝起きの悪夢

目が覚めて、ぼやけた天井に黒いシミがついていて、ああ、あのシミはきっと、あの大きさはきっとなんらかの虫だろうな、とすぐにわかり、枕元の眼鏡をかけてシミを凝視し、長い2本の触角と棘の生えた6本の脚・茶色い翅に包まれた薄い胴体がたしかにそこで呼…

ずっとそこにある歯磨き粉

歯磨き粉はもはや粉ではない。 粉ではないので、練り歯磨きとか、歯磨きチューブとか呼ばれるけど、多くの場合はやっぱり歯磨き粉と呼ばれていて、これはもう慣習と言ってよく、今後も脱粉呼称(だっぷんこしょう)(語呂が悪すぎる)できないと思われる。 将来…

愛とは生傷の絶えないものです

愛とは生傷の絶えないものです。 愛とは傷を舐め合うことです。 愛とは傷つけあうことです。 愛とは慰め合うことです。 と、猫に説いた。 猫は真面目な顔をして聞いていたが、その顔は教授の難しい話を聞いているきょとんとした学生のようであった。無理解で…

書を捨て家を出よう

本来なら今頃は恋人と同棲しているはずだった。 コロナ禍で部屋を選んでる場合ではなくなってしまい、とりあえず落ち着くまでは保留になってしまった。 我々は今、歩みを止めている。 ただ、止められているのではなく、あえて止まっているのだと、立ち止まっ…

おれは猫である。お前はヒトである。

「いいなぁ猫は。おれも猫になりたいなぁ」と男は言う。 勝手なものだ。猫の気も知らないくせに。 男はおれの兄飼い主で、3人いる飼い主のうちで最も気が弱く、妹飼い主からは「情けない男」と言われ、母飼い主からは「子育てに失敗した」と言われている、ど…

お散歩ビンゴ

昨日は恋人とお散歩をした。 と言っても、実際に二人で連れだって歩いたのではない。 同じ時間にそれぞれの地元を散歩したのだ。コロナの影響で会えないので、あるゲームを使って、同じ時間を共有した。 これは散歩ビンゴといって、お散歩中にこの中からでき…

爆音で聴くべき音楽

爆音で聴くべき音楽というものが存在する。 爆音で聴かなきゃミュージシャンに失礼にあたる、そういう音楽が、バンドが、存在する。 私にとってそれは「NUMBER GIRL」や「ゆらゆら帝国」や「bloodthirsty butchers」だ。 youtu.be ヘッドホンの中、自分の心…

食欲不足

外出自粛が続く。 読者諸賢の努力により、国内感染者数は爆発的に増えてはいない。が、着実に減っているわけでもない。だが、成果は必ずついてくるだろう。信じてる。 一日一食はレトルト食品になる。多くの場合、昼食のカップ麺やコンビニの出来合いのもの…

GWが終わる

終わるんだ。 一週間前、GWに入ったときは、永遠に終わらないものだと思っていた。 だけど、終わった。 ???? これからは心を入れ替えて元気に健気に、時には涙を呑んで、日銭を稼ぐしかないのか。 ……なんてことだ。悲劇だ。 ↓ 小説家になりたい。 小説家…

コロナ・デカメロンまとめ(反省会)

『デカメロン』という作品がある。 ルネサンス期の作家、ボッカッチョが書いた物語で、別名「十日物語」とも呼ばれる。 ペストの流行する街から丘の上の小屋へ逃れた男女が日替わりで話を物語る、ルネサンスの人文主義を代表する作品である。 もちろん私は『…

唐突な人気に悩まれる事

Yahoo知恵袋が好きで、変な質問や解答が無いかたまに調べてはほくそ笑んでいる。 Googleってどうやって使うんですか、とかインターネットってどこにあるのでしょうか、とか悩み相談から哲学的な疑問までありとあらゆる質問に回答が寄せられる。 回答する人は…

マスク長者の災難の事

深夜ラジオの投書に寄せられていた話である。 昨今のコロナ流行によりマスク需要が増えた一方、供給が不足し、使い捨てマスクが手に入りにくくなった。 街の人たちは布マスクを作ったり、使い捨てマスクにガーゼをあてて使いまわすことで対応していたが、と…

髭をめぐる需要が生み出されている事

これもまた友だちの言っていたことになる。 「授業もなければバイトもない、外に出歩かないし、絶対にマスクするからさ、もう最近、髭を刈ってないんだよね。 顔を洗ったときに髭は刈るもんだけど、ちょっと手間じゃんか。 『どうせ今日も誰にも会わないしな…

ネオバターロール(フジパン)のCMが嫌いな理由

嫌いなCMがいくつかある。 中でも嫌いなのはネオバターロール(フジパン)のCMだ。 youtu.be 嫌いすぎてこれが流れるたびに笑っちゃう。松下由樹さんが可哀相だ。 すべてが虚構なんですよ。ネオバターロール(フジパン)って。 ネオバターて。 マーガリンと表明…