蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

初めての大晦日

今年は初めて大晦日に恋人と一緒に過ごす。 今までは離れて暮らしていたから、大晦日はそれぞれの実家で過ごしていた。 紅白歌合戦を観ながらLINEで実況したり、なにを食べてるか、なにを飲んでるか、今日はなにをしたのか、明日はなにをするのか、誰と会う…

仕事納め、突入、有限

昨日は仕事納めだった。 幸い在宅ワークにできたので、家でのんびりしつつ、定時を待った。 最終営業日なんて何も起こらない。例年、最終営業日は半日オフィスで飲み会をしているのだが、今年はそういうこともやらないので、ただただ暇な一日を過ごした。 恋…

気まぐれな年賀状

今年はクリスマスの雰囲気もなかったけど、年末年始のめでたい雰囲気も影を潜めている気がする。 ああ、年が変るんですね、そうですか、みたいな、どこか他人事のような、無感動な感じがする。 お正月?それがどうかしたんですか?お正月休みは嬉しいですけ…

今年観て良かった映画

こういう「今年のベスト映画」みたいな企画って、本来はその年に公開された映画について書くべきなのだろうけど、映画館に通うほど熱心な者でもないので、公開年月日にとらわれず、純粋に2020年に観た映画で良かったものを発表したい。 こういう「今年のベス…

可塑性の生き物、ここにあり。

「むかしのおれは、それこそ幼稚園とか小学校とか幼いころは、もっと快活で、お喋りで、明るい人間だったんだよ」私がそう言うと恋人は、 「そうやってすぐ嘘をついたりもしなかったんだろうね」と言った。 嘘ではないのだ。 幼いころの私はもっと快活で、明…

センシティブな時代に風邪をひく

5日ほど前から喉が痛い。 咳は一切出ず、喋るぶんにはまったく問題がない。喉が痛いということを忘れるほどである。 ただ、嚥下ができない。唾液を飲み込むのでも痛くて、食べ物を飲むたびに痛みで顔をしかめてしまう。からい食べ物はかなり痛く、喉の奥か…

ケーキを食べるだけで不愉快にさせる生き物

クリスマスケーキを食べた。 なんかお店で予約をして、ちゃんとしたショートケーキを手配したのだ(恋人が)。 ショートケーキなんて何年ぶりだろう。 子どもの頃はケーキが嫌いでほとんど食べれなかったので(どうしてかはわからない。ケーキの媚びた姿勢が苦…

「ばか」よりも「あほ」のほうが優しい

誰が言っていたのか忘れてしまったけど、「ばか」よりも「あほ」の方が言葉がやわらかい気がして、「ばか」よりも「あほ」のほうが愛らしさがあって、「ばか」は突き放すような感じがするけれど、「あほ」は笑って許してくれるような温かさがある。 それを聞…

加湿の季節がやって来た

乾燥は敵だ。 肌が荒れるし、目が乾くし、喉も痛くなるし、それにつれてだんだん心が荒んでくる。 部屋干しはよく乾くようになるけど、それ以外に良いことはひとつも無い。 だから人間は加湿器を焚く。 知恵なのだ。 我が家でも乾燥が牙を剥きはじめている。…

666の魔力

666という数字には悪魔が宿るらしい。 なぜなのか? どちらかと言うと虚数とか三乗根の方が不気味だ。円周率とかちょっと宇宙を覗いてるみたいな気分になる。果てしのない無限に落ちていく、「途方の無い」という地獄。 なぜ666なのか? 今の時代は調べれば…

生きててえらいで賞

コウペンちゃんがいる生活を思い描く。 pic.twitter.com/UJRDoRhOhD — るるてあ (@k_r_r_l_l_) 2020年12月18日 有史以来、「存在する」だけで褒めてくれたのはイエス・キリスト以来である。 コウペンちゃんは私を、「私がいる」というだけで、肯定してくれ…

髪を切ったよ

「苦しくないですか?」と訊かれてあやうく「すべてが苦しく、この世に救いは無いみたいです」と答えてしまうところだった。 私は散髪用のケープを首に巻かれていた。 「苦しくないですか?」の問いはこの首に巻かれたケープについて言っているのだった。生…

さなぎを飼う

夏頃のことだ。 その日は梅雨の終りを告げるようなカラリとした晴天で風は無く、陽に手をかざすとジリジリ焦げていくような、絶好の洗濯日和だった。 気持ちよく洗濯物を干せるということは日常における幸福の一種である。 朝に衣類を干して、そのまま会社へ…

300億円よりも価値のあるものとは

『鬼滅の刃』の映画が興行収入で1位を獲ろうとしたまさにそのとき、『千と千尋の神隠し』が興行収入を増やしてきて一位の座を死守してきたので、笑ってしまった。 いくらなんでも、とおもった。 どう言いつくろっても格好が悪いので、潔く「一位の座を渡し…

なぜ消毒アルコールの中身を水に入れ替えるのか?

まことに受け入れ難いツイートを見た。 また、すごいのが出てきたな…。 pic.twitter.com/J0JZPadX4r — ちおね@長崎 2nd (@1970Chione) 2020年12月15日 消毒用アルコールの中身を水に入れ替える、という内容だ。 たとえネタだったにしても、今のご時世こうい…

誰かを救いたくて、誰も救えなくて。

前にも書いただろうけど、「傷ついた人を元気にするために音楽をやっています!」とか「同じように苦しんでいる人を救いたくて詩を書いています!」と言う人間を信用していない。 なぜなら、傷ついた人を元気にするためなら、音楽を聴かせるよりも医療を提供…

ニンテンドーSwitchを買う

近所の小さい電器屋へオーディオプレイヤーを見に行ったら、ニンテンドーSwitchが定価で売られていた。 その場で、即、買った。 前々から欲しいな、とおもっていて、だけどどこにも売ってなくて、ネットには販売されていたけど定価の1万円以上上乗せは当た…

『異端の鳥』を観てきたよメモ

話題の映画『異端の鳥』をようやく観てきた。 噂に聞いていた通り、それなりにきつい作品だった、いろんな意味で。 簡単な作品ではなかったし、2時間半余りもあって長尺、セリフも少なく映像で「読ませる」映画なので、一回観ただけでぜんぶを理解すること…

スピッツ「渚」が好きなんだ

スピッツの「渚」を聴きながら思い出すのは、夏の思い出でも広大に広がる海の輝きでもなく、「渚」という漠然としたイメージそのものだ。 youtu.be 本当に美しい曲だけど、なんかうすら怖い気がするのはなぜだろう。 死ぬならこういう海で入水したい、そう考…

このブログの信頼性

私のブログ記事のカテゴリーは6つある。 最も更新頻度の高い「エッセイでもありフィクションでもある」をはじめとして、それに付随させて使うカテゴリーで「読書」「グルメ」があり、まったく別の試みである「テキトー古文訳」「140字小説まとめ」、完全…

「幸福」のために神楽を舞う

ダンスが苦手で、踊っていると「神楽」と恋人に言われるほどの腕前である。 「神楽」を舞えば98%恋人を笑わせることができるので、逆にこれはもう、ダンスが得意と言ってもいいかもしれない。 YOASOBIの「夜に駆ける」に合わせて、半笑いを浮かべ背筋を伸ば…

今回も結果はコミットせず

筋トレをやめて2週間ほど経つ。 なんかこう書くと、今まで数年にわたって日常的におこなってきた筋トレを辞めたかのような口ぶりだが、実際筋トレは1カ月ちょっとしか継続しなかった。 それでも、1か月以上は毎晩欠かさずやっていたのだ。 どうしてもやり…

袋麺は楽しいぞ

袋麺の醍醐味って、美味しさよりも楽しさだとおもう。 深夜、コソコソと台所に立ち、換気扇のライトだけを頼りにアルミ鍋に湯を沸かして、乾麺をくつくつと煮る喜びよ。 自室に鍋ごと持ち帰って、ふぅふぅ冷まし、そそそとすする、楽しさよ。 なんでしょうね…

手を振り合うも他生の縁

電車の発車間際に緊急停止ボタンが押されて、車内に閉じ込められた。 ホームでは人々がざわつき、車内でも乗客はおろおろと見回してアナウンスを待った。 「安全状況を確認しております」と車掌。どうやら扉は開けず、待機するらしい。 こういうときギリギリ…

神保町は良いな

昨日は久しぶりに神田神保町の古本街へ行った。 と言ってもあまり時間が無かったので、20分ほどの滞在であったのだが、それでもつくづく、いい街だなぁと感じ入ったのであった。 古本は良い。 なんか、良い。 古ければ古いほど良い。 ホイル包み焼きにでも…

「苦難」と「快楽」のご褒美

自分へのご褒美と称して、本を買った。 分厚い本だ。 ハードカバーなので持ち運びもできず、家で読むしかない。 私は分厚い本を読むのが苦手なので、はたしてこれをいつ読むのかわからない。 でもまぁ、とりあえず買っておいて、読む時が来たら読めばいいと…

吸血鬼について考えたことをつらつら

吸血鬼のことを考えていた。 吸血鬼っていろいろな作品に登場していて、だいたいが強キャラとして描かれる。作中最強レベルのキャラもいる。 『ジョジョ』だって一部と二部はヴァンパイアが敵だったし、『鬼滅の刃』も和製ヴァンパイアがモチーフなのかな、…

エレベーターで正拳突きの日々

さいきんは会社のエレベーターで私以外誰も乗っていなかったら、ここぞとばかり、虚空に向かって正拳突きをしている。 合掌し、心を整え、腰を落とし、構えて、突く。 一連の動作に5~6秒、高速エレベーターはその間に私を高層階へ連れていく。 フロアに着…

ピジョンの私的な憂鬱

ポケモン(初代)のアニメを26話まで見た。 26話は「エリカとクサイハナ」で、サトシは4つ目のバッジを手に入れる。(5つ目だったかもしれない) 毎話毎話ポケモンたちは可愛く、ロケット弾はラブリーチャーミーだ。 サトシは着々とストーリーを進め、仲間を増や…