蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

高度に発達した科学は魔法と区別がつかないのなら

科学を信じるのをやめようと思った。 科学は信じるもなにもなく客観的な事実と普遍の理論と誰でも実証可能な論理を意味する言葉だが、タイトルの「高度に発達した科学」とはいわゆる科学技術のことを指し、いま身の回りにあるすべての人工物やあなたの読んで…

ギターは抱きしめて弾く

さいきんまたギターを触りはじめて、特にソロギターの練習をしている。 ソロギターというのは簡単に言えばバンド編成の楽曲やオーケストラ曲をギター1本で弾こうという試みのことである。歌(メロディ)と伴奏とベース音階を一人で同時に弾くのだ。 そんなこと…

あなたも誰かの「縁起がいい人」

近所のいちばんよく行くスーパーのパンコーナーは充実している。カレーパンとか あんぱんとかメロンパンなんかがスタンダードだけど平均点を超えてくるシロモノに仕上がっているため、夜の値引きを狙ってよく物色している。 美味しさの秘密は何かというと奥…

石けん の ふしぎ

石けん工場の動画を見るのが好きだ。「好きだ」と書いたけどそれは「靴下工場や耳かき工場の動画を見るよりは比較的に好き」レベルのもので、いつか石けん屋さんになりたい少女に相当する熱意があって石けん製造の現場を視察しているわけではないし、私が恋…

タスクバーは忙しさ指標

ハードな一日、それはついてない一日だ。 とにかくやることが多くて一度にいくつものタスクを掛け持ちしていると、だいたい午前11時ごろには「今日は残業するな」と確信する。 15時ごろになれば「これは20時コースだな」と正確な時間までわかってくる。 でも…

インベーダーゲーム/プリンアラモード/意外な才能

カフェに寄ってみたら、テーブルがゲーム台だった。 プリンアラモードを注文し、懐かしのインベーダーゲームで遊んだ。 懐かしの、と書いたけど私はカフェのテーブルがインベーダーゲームだった時代を生きていないので懐かしいというよりむしろ新鮮だった。…

雪、ふるふる

在宅勤務中に、ふと窓外へ目をやると街が白く染まっていた。雪だ。 私が涙を流すときと同じくらい静かに降るから、まったく気付かなかった。どおりでいつにも増して寒いと思っていたのだ。在宅勤務は下半身丸出しでやっているのとは関係なく。 雪が降ったら…

ブログは望遠鏡でもありタイムマシーンでもある

調べ物をしたり、ふと思い立って検索エンジンにキーワードを入れて検索結果をスクロールしていると、必ずと言っていいほど誰かのブログが目に入る。 世の中のありとあらゆるものは、ほとんど誰かのブログで語られている。 名前が付けられている万象の一切は…

夕焼けが綺麗だっただけの一日

左耳の下から顎にかけて違和感があった。それは例えるなら水族館に枯山水が展示されているような、不釣り合いだがやりたいことはわかる、けれどもセンスは無いタイプの違和感だった。 なんとなく腫れてる。 熱は無いけれど、ちょっとだけ痛いような気もする…

空に浮かぶ船/実家の汚さ/猫の毛の愛しさ/謹賀新年

地元の友だちと海に行ったら、船が空に浮かんでた。 あちらの海の色が異なるので浮いてるように見えるのか、それとも蜃気楼のような現象で、温冷差で空気の密度が変わって光が屈折したのか、詳しいところはわからない。 とにかく船は宙に浮かびゆっくりと海…

年貢の納め時

今年は本をたくさん読めたし、映画も見たし、アニメもたくさん見て良い一年だったな~とほくほくした気持ちであると同時に、さてそれ以外にはなにかあったかというと特に何もない、停滞した一年だったと振り返る。 やりたかった転職もしなかったし、かといっ…

失われたピアスを求めて

先日、夜遅くに彼女が半べそで帰ってきた。 「帰り道にピアスを片方落とした」 詳しく話を聞いてみると、その日はピアスの調子が悪くてたびたび耳から落ちていたらしく、帰り道にも落ちそうな兆候があったのでいっそのこと自分で外してしまえと耳から取った…

あなたに会いに仕事へ行く

出社してなにが楽しいかって昼食くらいのものだけど、あとは強いて言えばそうだね、あれを見るのが楽しい。 「なんか最近ちょっといい雰囲気の男女社員」を見るのが楽しい。 いい雰囲気、というのは、つまり、LOVEのことだ。 とくに別のチームで動いている他…

嫌な思い出を忘れる方法

今週のお題「忘れたいこと」 忘れたいことほど忘れないように人間、というかすべての生き物はできている。 一度の失敗を深く記憶に刻み込むことで次から行動を修正する性質は、たとえば命を脅かす存在を遠ざけたり、食べ物を効率よく入手する手段に活かされ…

ユニクロのフリースだったなにか

お題「お気に入りの部屋着」 ユニクロのフリースがないと冬を越えられない。 逆に、ユニクロのフリースさえあれば冬なんてどうにだってなる。 ユニクロのフリースにはそう言わしめる実力と貫禄がある。実力とは私が実際に着用して実感しているその温かさのこ…

ランチョンマットを買うべきだ

ずーっと欲しかったランチョンマットをようやく買えた。 ランチョンマットを敷くだけでマジで料理の味がワンランク上がる。 チヂミと すまし汁と米だけのシンプルな食卓でもこのとおり、賑やかになる。カフェエか? 料理が映えるとテンションも上がる。誰か…

罪深い食事ができるうちに

久しぶりに、大好きな家系ラーメンを食べに行った。 かなり大雑把な説明だが、家系ラーメンというのはこってりした濃いめのラーメンである。 それを久しぶりに食べたら「あれ?」と思った。 なんだか、キツいのだ。 美味しい。美味しいのだけど、なんか段々…

デス・デザインの時代

最近、大学時代の友人らに会う機会があって、久しぶりに恋人や会社の人以外と喋ったのが新鮮だったし、それぞれの近況や変化を聞けて楽しかった。あと、他人の仕事の話は妙に面白かった。きっと聞く分には責任が無いからだろう。 激痩せした人こそいなかった…

最近無かった「ちょっといいこと」/ポイントカード・ラビリンス/最近あった「ちょっといいこと」

今週のお題「最近あったちょっといいこと」 たぶんあった。最近あったちょっといいこと。 たぶん、ちょっといいことあったはず、なのだけどうまく思い出せないのは、26年も生きていれば「はは、得したわ」程度の幸せなんて記憶容量にとどめておけるほど感動…

「ナナへの気持ち」への気持ち

スピッツの好きな曲はいくらでもあるのだけど、なかでもやっぱり好きなのは「ナナへの気持ち」(アルバム『インディゴ地平線(1996)』収録)だ。 マイナーな曲だしそこまで人気曲でもないけれど、大好きなので語らせてください。 「笑いすぎ?ふふふ……」とい…

食器棚を買う人

先日ついに食器棚を買った。食器棚を買ったことで、食器を買うことができるようになった。同棲をはじめてから1年4ヵ月が過ぎようとしていた。 これまでよく使う皿類はシンクの上に設置された網棚に置き、あまり使わないものはキッチン台の空いてるスペース…

食器棚を買う人工知能

先日ついに食器棚を買った。食器棚を買ったことで、食器を買うことができるようになった。同棲をはじめて1年4ヵ月が過ぎようとしていた。「いいなぁ」と彼女は言った。「私もそろそろ買おうかなー」「何を買ってないの?」「マグカップだけ持ってるけど………

靴の修理/修理された靴

仕事用の革靴のかかとがだいぶ擦り減ってしまって、はた目に見るとみすぼらしくいい加減にした方がよいと思って先日、修理に出した。 内側に傾くように擦り減っていて土踏まずのあたりが変に出っ張っている状態になり、これを見るだけで私が普段どれだけ異常…

フリクリ・フリクラ

『チェンソーマン』の藤本タツキ先生が自作に対して「(チェンソーマンは)ダークなフリクリ(を目指している)」と言っていた、ような情報をインターネットの渦潮の中で目撃してから、ずっと『フリクリ』が気になっていた。 というかその前からずっと気になっ…

これからぼちぼち更新になります

表題のとおり、今後はぼちぼち更新にします。 なぜなら、ブログの他に書きたいものがあるからです。 毎日落ち込んでばかりです。でも他に書きたいことがあるのです。 毎日疲れてます。でも他に書きたいことがあるのです。 書けば書くほど落ち込み、疲れ、落…

チョココロネのことどう思ってんのよ。はっきりしなさいよ。

チョココロネに対して抱いてる感情に、私はちゃんと向き合ってこなかった。 先日、同棲している恋人が自分の朝食用にチョココロネを買ってきたのを見て素直に「いいな」と私は言った。 「チョココロネ好きだったの?あなたのぶんも買ってきてあげればよかっ…

がんばってリラックスするな

お題「リラックス法」 リラックス方法について、ためしにAmazonでカテゴリーを「書籍」に絞って検索をしてみると、信じられない数の本がヒットする。 見て安らぐ系のたとえば風景や丸くて柔らかそうな動物などが載っている写真集や、あえて集中力を要する塗…

叫ぶための場所が圧倒的に不足している

今週のお題「叫びたい!」 都市にはさまざまな場所、さまざまな物、そしてさまざまな人がいて、少し歩けば世界中のグルメを堪能できるし、マイナースポーツの団体だってあるし、あらゆる施設が揃っていて一般生活において不便な思いをすることはほとんど機会…

3年目の変化

「蟻迷路さん的にはどう思いますか?」とクライアント側の上司に訊かれた。リモート会議での一場面である。 私の仕事の指示系統は、業務上他社に派遣されてそこで仕事をしていることから、クライアント側の上司と自社側の上司二人から指示を仰ぐ体制になって…

続・豆を数える/朗読の仕事

1か月くらい前に書いた「豆を数える仕事」がいまだに解決していない。 arimeiro.hatenablog.com ここで言う「豆」も「数を数える」仕事内容もカモフラージュなので、そういう仕事があるんだな、程度に読んでいただきたい。 ゴミまみれの部屋に散らばった赤と…