蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

口内炎占い入門編

内炎占いってできないだろうか。

ひとくちに口内炎と言っても発生する場所はさまざまだ。

舌の先、舌の裏、右頬、左頬、上唇、下唇、さらに細分化も可能だ。口内炎の大きさ、種類によっても命運は変わってくる。

 

そんなこと考えちゃうくらい、口内炎がよくできる。

 

私の場合、舌根にできるとストレスが原因で、だいたい仕事がかなり忙しかったり憂鬱なことが続くとできる。舌根の口内炎は薬を塗っても治癒が難しく、長い時間苦しむ羽目になるので最悪だ。

ただでさえストレスを感じていて、それはわかっているのだから、口内炎となって「ストレスありますよ~」ってアピールしなくてもいいじゃないか。なにがしたいんだ。かまってちゃんかこの野郎。

 

舌先の口内炎は、口の中で力を入れて内頬をすぼめることで舌先が歯にあたって発生したものだ。口の中で力を入れてしまうのは、ストレスに耐えるために無意識にやってしまっている悪い癖だ。歯を食いしばってしまうのだ。自傷的な原因によるストレスである。

舌先もやはり薬がすぐ溶けてしまうから治りが遅く、しかも喋りに支障をきたすのでかなり厄介である。

このストレスの根幹にある、たとえば仕事や対人関係や住宅環境に焦点を絞ろう。無意識の行動の原因には自分でも気づいていない深い闇が潜んでいる。

 

 

このように口内炎ができる場所と大きさによってなにを原因として発生したかを突き止め、そこから心象にあるその人の思いを嗅ぎ取り、どういった行動選択が今後その人を導くか推論する。

それが口内炎占い。これが口内炎占い。

 

舌根なら過度のストレス、舌先なら自傷的なストレス、頬なら栄養不足なので栄養不足の原因となったストレス、唇なら……

── 口内炎占いは、すべて「ストレス」を根幹としている、かなり後ろ暗い占いである。

この先の命運がどうなるかなんて知れたもんじゃない。「ストレスで死ぬでしょう」これ以外に無い。

ステロイド系の薬が効くでしょう」このくらいしか助言できない。

占いとして破綻している。ものの800字で。

 

 

この話は無かったことにしてください。

こんな記事を書いて自尊心がボロボロになり、口内炎が悪化しないことを祈る。