蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

心配

週の木曜日、15日で今の現場を離れて有給消化に入るというのに、とても退職する人間とは思えないほどの業務量で、ほんとうに有給に入れるのか不安になってきた。

なによりも不安なのが、私が去った後のチームが回っていくかどうかだ。

さすがに今週でいなくなる人間が問い合わせ対応や新しい案件の作業調整などを進めてはまずい、ということで私は手出しせずに静観を決め込んでいるのだが、早速チームはぐずぐず、あちらこちらで作業が中座しては忘れ去られてまたユーザーに迷惑がかかる、という状況が発生している。

いかに私が仕事を調整したり指示を出したり動かしたり作業をしていたかがわかった。

それに自分を誇らしく思うと同時に、めちゃくちゃ不安になった。

大丈夫なのか、はたして。

結局、私が口を出してしまっていつもどおりに業務を動かし、ただでさえ忙しいベテランの先輩(チームリーダー)の負担を少しでも減らそうとしてしまうのだが、のちのちのためにこれはよくない。

私の後輩(5つ年上の30代女性)もここにきて1年半になりだいぶ仕事はできるようになったけどまだまだ、まだまだ、まだまだまだまだ甘いところがあるし、私の後任(20コ年上、アラフィフ)のおじさんもまるで役に立たない。

後任のおじさんは、やる気は充分で、話しやすいし、気さくだし、それなりに経験値もあるのだけど、アラフィフの経験値としては低くて、つまり期待値をはるかに下回っていて、やる気なくうだうだやってきた私の方がまだ知識もあって、老眼もひどいし、国語力もないし、この人は25年くらい働いてきて今まで何をやってきたのだろうと思わせるかんじで、それって正直、どうなんだ、と毎日隣で思っている。

せいぜい頑張ってほしい。

 

引継ぎ自体は終わっているので残りの一週間くらいは暇になるかなと思っていたのだけど、実際には上記の調子なので休まることなく全然残業もしてフルで働いている。むしろ、おじさんの面倒を見ながら雑務をこなして、後輩に指示を出して、作業の確認をして、その他業務をやっているので今までで3本の指に入るくらい忙しい。

これ、私が抜けたら、まじでヤバいんじゃないか。

自分の存在の大きさを実感するとともに、この後の地獄を想像してゾッとする。

先輩も「やばい」「まずい」としか言ってないのがヤバい。ストレスで逆流性食道炎になりはじめているらしい。

私が抜けた後、すこしでも皆の負担が減るようにと、私が抜けたあとのぶんの仕事までやっているのでさらに忙しい。私は何をやっているんだ。

補助輪をいきなり外して大丈夫なのかこの自転車操業チームは。

こうにも心配で心配でたまらないのは、ポンコツなおじさんと有能だけどコミュ障の先輩とド天然の年上の後輩のいるチームが、それでもやっぱり好きだからだ。

仕事は好きじゃないけど、チームとして、人としては好きだからだ。

お世話になったからだ(おじさんとは一か月半しか働いてないけど)。

 

やるだけやって、あとはもう祈るしかない。

どうかみんなが大丈夫になりますように。