今週から業務が始まって毎日慣れないことだらけ、わからないことだらけ、覚えることだらけで一日が濃密を極めており、私の心はダークネスに沈んでいる。
火曜日くらいから体力的には金曜日の午後の状態で、そんなことだから1週間が長く感じる。
今日(6/20)は木曜日だけど、あと2日で休みだけど、なんで今日金曜日じゃないん?ってふつふつと怒りが湧いては冷静さの源である諦めの湖底に鎮まる。
はやく休めたい。心も体も。水底のガラス玉みたいに眠りたい。このままだと性欲がなくなってしまう。
でも、業務が嫌なわけではなくて(もちろん働くよりかは家で寝ていたいけど)、研修よりかよっぽどやり甲斐もあるし、先輩方はいい人ばかりで、ぶっきらぼうなところもあるけど、それがかえって楽でいい。私を気にかけてくれているのがわかる。歓迎されている。
と、実に長い1週間を過ごしているわけだが、水曜の夜、ついにあれができた。表題にもある通り、口内炎、である。
三個できちゃった🔥🔥🔥
*****
口内炎ができやすい体質だ。
噛んでもできるし、体調が悪くてもできるし、ストレスでもできる。口内炎ができたら、疲れてるんだな、ってありがたくもない体調指標になる。
ストレスで最高6個の口内炎を同時にこしらえたことがある🔥🔥🔥🔥🔥🔥
ぬいぐるみを刺す・ラブソングを作るなどしていた、メンヘラ16歳の秋のことだ。
当時の私は自らが出題した哲学的問答に苦しみ、大人になりたくないこととか生きる意味とか死ぬこととか、要するにティーンの少年少女が陥りがちな、勉強からの逃亡と性欲と自我の確立を根源とするありがちな悩みに周囲よりも深くハマってしまって、明日にも死のうとしていた。あるいは、原因は好きだった女の子にフラれたからかもしれない。なんにせよ、私は順当で純潔なティーンの童貞だった。
周りの人はそういうことで悩んでもあまり深くは考えず、パズドラをやったりサッカーをしたり目の前の宿題を片付けたりして器用に対処をしていたようだけど、私は不器用なので(そして臆病なので)、繊細なティーンズがそうであるように、精神的に病んでしまった。
将来どうする?という大人の問いかけは残酷そのもので、将来のことなんてわかるわけがなかった。誰も、とりあえず大学に進めば?なんて言ってくれなかった。なにせ、大学は金がかかるのだ。軽率に言えることじゃない。
でも、私が親で、資金があるのなら、子どもが進路選択で悩んでいたら「とりあえず大学に行って、そこでやりたいこととかゆっくり考えればいいんだよ」と言ってあげたい。私はこの答えを、悩みながら自ら導き出した。
まぁ、そんなことはどうだってよくて、とにかくその16歳の秋、高2の秋、ストレスがすごくて、口内炎が常に口の中にあった。ついには6個同時に出来上がり、まともに口もきけないし、ラーメンもすすれなかった。そんなことしたら痛みで失禁してしまう。オレンジジュースを口に含んでグジュグジュしたらそれは立派な拷問である。
薬も不思議と効かなくて、一個消えては別のところに出現した。根源的な「魔」の存在を感じさせる、そんな口内炎だった。
どうやって治ったかというと、悩みから解放されたから治ったのだった。
答えのない問答に悩み疲れ、諦念の境地の中で、私は答えを導いた。
⚫︎すべての物事には真実なんて存在せず、見る人による事実だけが浮遊している。
⚫︎この世に二つとして同じものなんて存在しない。変化しないものもない。
⚫︎ひとつだけ、真実と普遍のものがある。それは「考えている自分自身」だけは揺るぎない真実であり、普遍であり、宇宙の中心であるということ。宇宙は私の頭の中にある。
似たようなことをデカルトが言っていて、デカルトを習ったとき、おれが考えてたことと一緒じゃん、って自信がついた。偉い人も同じことを言ってるのだ。間違いない。
こうして「思春期特有の」悩みから徐々に解放されると、口内炎は鎮まっていった。
口内炎との過去最悪の戦いの話でした。
*****
現在、口の中にある口内炎は3個。原因はストレスもあるだろうけど、疲れによるものが大きいだろう。毎日、22時ごろには寝てしまう。起きてられないのだ。
せめてよく食べて、体重を落とさないように気をつけたい。なぜか、業務に入ってから食欲が爆発しているので、太る予感しかない。
食品メーカーに勤めているので、業務中に食べ放題である。上司は肥満が多い。気をつけたい。
不摂生で口内炎になる可能性もある。
やだな。