月、火曜、と2日間労働してみて体感する時間の長さは、土日のあの恐ろしく早く過ぎ去る時間と結局のところまぁおおよそ同じくらいか、と思う。
48時間なんてこんなもんだ、と思う。少し強がりながら。
真に恐るべきは水曜日以降だ。水曜の朝の時点では、まだ平日は折り返していない。
しかも月火以上の長さがある。
水曜日は週の折り返しだけど、水曜の朝の時点では折り返せていないわけであってその言葉と現実の差異が僅かに心に負担をかける。労働時間的には14時をすぎたあたりでないと「折り返した」とは言えない。もっと言うと水曜日が終わらないとターンを返せたとは認められない。
木曜はラストを目指して、そのかすかな光明を頼りに這いつくばるしかない。木曜日の標語は「這ってでも」だ。
そして金曜。金曜はもうほとんど気分は休みみたいなものなので「オマケ」のていで過ごしてて差し支えないのだが、最近こうして油断していると金曜にドドドと問い合わせが殺到したり仕事が舞い込んだらする(だいたい「週明けから扱うので今日中にお願いします!」みたいな急を要するものが多い)ので、あくまで油断せず、天敵に見つからないように息を潜めている小ネズミのように静かに過ごしている。
今日はまだ水曜日。
やれやれ。
/////
8月が終わってしまった。
8月が終わるたびに宿題を終わらせられなかった子どもの頃の焦燥感と絶望を思い出す。
あの頃終わらなかった宿題はまだ終わらないまま残っている。これからもずっと。
通っていた高校は自称進学校だったので、夏休み前半とお盆を挟んで後半に学校で「夏期講習」なるどうしようもないものがあり、しかも8月25日とか23日あたりに夏休みが終了していたので大して休んだ気がしなかった。
夏期講習の内容もどうしようもなかったのだが、これに参加しないと教師から「やる気なし」と見做されて肩身が狭くなるので参加票だけ提出して予備校の夏期講習に参加する者多数であった。
なので真面目に学校の夏期講習に参加すると、名簿に対して出席人数があまりにも少なく、かえって惨めな思いをするのだった。
8月の終わりにはそんなしょうもないことばかり思い出す。
大人になった今では「8月が終わってしまう」ミクロな焦燥感より、もう一年も残すところ4ヶ月しかないという方に目がいく。
やるべきことが頭の中をイワシの群れのように乱舞する。
大人になっても夏の終わりはしょうもないとはね。
もはや宿題を残していい段階ではない。