蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

第100代

田新内閣が発足した。

第100代内閣総理大臣らしい。

 

何代目であろうがやるべきことは変わらないし、結局のところ市民の不満や生きづらさみたいなものも変わらないだろうし、結局まぁいつもの感じのグダグダした未来になっていくだろうとは思うのだけども、それでも新しい総理には期待してしまう。体調に気をつけて頑張ってほしい。

話は少し逸れるが、政治家って老人がやたら多い。めちゃくちゃな激務なのでみんなすごい体力だ。やっぱり学生時代は運動部に所属していたのだろうか。その辺歩いてる老人ってもうヨボヨボで覇気もなく、たとえばずっと電柱の陰に立っている翁に近づいてみると立ち枯れしてたりしてギョッとするものだけど、だいたい同じくらいの歳の政治家が公務にあたっているのだからすごいものだ。優秀なんだな。でもなんか「老人にめちゃくちゃ働かせてる」みたいでちょっと嫌な気もする。

 

100代だろうが200代だろうがやるべきことは変わらない。

そんなこと新総理もわかっているだろうし、市民も皆わかっているから、100代だ、キリ番だと騒がないし記念だとグッズも作られていない。

キリのいい数字に惑わされない。

それは結局文字でしかないのだから。

中身が伴ってようやく100という数字に価値を付与されるのだろう。

 

それでも、それでも、やっぱり思うのだ。

100ってスゲ〜、と。

100取るなんて、そんなんもう主人公じゃん。いいな〜、と。

恥ずかしいから岸田さんも言ってないだろうけど心の中じゃ「いや〜、ワシって100代なんじゃのう。ナッハッハッ。キリのええ数字に在職できるなんてホンマついとるわ。ワシって昔からこういうとこあるけん母ちゃんもよう言っとったわい、アンタはなにかと主人公気質ちゅーか持っとるちゅーか、昔からそやったねぇ、なんてな。あ〜オモロ。100代です。100代。すごいでしょ?100なんスよ。ナッハッハッ」なんて思ってるだろうな。(私が広島弁に疎いので未知の方言を喋る人になっている)

100代!すごいですねえ!と世間はもうちょっとだけその数字に注目しても罪じゃないと思う。あえてその記念すべき数字から若干の距離を置いてる気がしてならない。そのくせニュースの表題には「第100代内閣総理大臣」などとわざとらしく記載している。もしかして私が考えている以上にセンシティブなことなのかもしれない。

 

私だったら100という数字を鼻にかけてブイブイ言わせちゃうと思うので、岸田さんはじめ皆、偉い。さすがとしか言いようがない。

精神的にそんなレベルにいないのだろうな。