近所の神社へ初詣に行った。
例年は明治神宮とか神田明神とか大きいところへ行きがちだけど、今年はコロナのこともあるので近所の小さな、けれどもそれなりに立派な神社へ参拝した。
3日とあってそんなに混んではいなかったが、地元の人々でそれなりに賑わってはいた。ただ、出店とかそういった類の「お楽しみ」はなくて、わりにストイックさの目に余る純粋な参拝風景が広がっている。
数分並んでお賽銭を奉納し、祈祷する。
もちろん健康を祈る。
こういった場合、「健康で過ごせますように」ではなくて「必ずや健康的に過ごすことを誓うゆえ、お見守りくださいませ」とあくまでも自力による願いの達成を祈る方が良いと聞いたことがある。
ので、そのように祈った。
でも、なんか、まぁ、正味、かたちだけというか、はっきり言って初めて来た神社だし神様のこともよく知らないわけだし、自分の中での本当の神様仏様って地元のお寺にいるから、今年の参拝は挨拶程度、みたいな気持ちを持ってしまったことは否めない。
ま、よろすくどぞ。的な。
悪いことはしないんで、そっちも悪いことしないでくんさい。みたいな。
一応、御神籤も引いた。どこの神社にも置いてある、工業製品的な御神籤である。朱色の枠に、短歌みたいなのが書いてある、アレだ。
末吉。今までどおりやっとけば無難な一年になる、と書いてあった。神様側もご挨拶な対応である。
道中に行きつけの洋食レストランが開いていたので、新年早々殊勝なことであるよ、と言いつつもありがたくランチを食べた。
ここは10席程度しかないのだけど、知る人ぞ知る洋食屋さんでどれもこれも本当に美味しい。
とくにフライ系が絶品で、妻はミックスフライを、私はチキンフライを食べた。
デミグラスソースにチーズが混ぜこまれ、それがフライによく合う。外はさっくりなのは勿論、中に旨味が閉じ込められていて、噛めばジュワッと肉汁がしたたる絶品だ。
妻のエビフライも美味しくて、私はこれの尻尾をいただいたのだが、尻尾だけでもエビ特有の木の実のような香ばしくて甘い風味が豊かで、つい遠い目をしてしまうのだった。
神様に挨拶して、いいものを食べて、程よくウォーキングをして帰宅した。
いい正月の一日になった。