蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

休日に昼間からビールを飲むということ

 曜の昼に、寝癖のままで缶ビールを開けるときの音。

 音のソノリティ。

 幸福の瞬間。自由の象徴。

 僕はこのために生きてるんだ。

 

 休みの日こそ、昼間から酒を飲むようにしている。何も予定がなければ、昼間から飲んでも怒られない。

 家の近くに海があるので、たまに海岸に座って飲む。家族連れで散歩している人、犬を走らせている人、走る犬、貝殻を拾う人、恋人同士で眺めている人、ランニングをする人。

 ああ、休日っていいなぁ。海の音は心を清々しくする。

 自分のための純粋な時間。

 

 酒は意識をとろけさせる。まともではなくなるし、甲冑で覆っていた内面が出てくる。だから酒は私にとって、自由の象徴だ。

 子どもの頃、お酒を飲む大人が羨ましかった。

 どれだけ美味しいのだろう。ビールをじつに美味そうに飲んで、笑む大人たち。どれだけ自由になれるんだろう。大人って良いな。そう思っていた。

 

 昼間から飲む酒は、美味い。

 雰囲気も相まって、自分が大人になったこと、羽を伸ばしていること、休みであることの幸福、すべてを味わえる。

 なにもしない贅沢というものがある。

 なにかをして充実した時間を過ごすことも大事だし、休みの日こそ遠出したりスポーツを楽しむというのは、世間的に見れば充実した時間に見えるだろうが、それはそれとして、何もしない・予定も何も入れない・ずっと家でごろごろする何もしない贅沢な時間を人生のうちに持つことは心の余裕のようで、大切な時間だと思う。

 限られた時間、人生。

 それを無駄に過ごしてしまう、あえて無駄に過ごすというのはなんて贅沢なのだろう。自由だ。

 昼間から飲むビールの苦みが甘い愉悦。

 

 どこにも行きたくない。なにもしたくない。

 

 滅裂(支離が)なブログになってしまったけど、許してほしい。

 私は今、すべてがどうだってよくて、すべてが愛しい。