最近、寝起きに首の左側から左後頭部にかけて痛みがある。
寝起きの頭痛なんて、ほっといたら死に至る病の前触れでしかない。と恐怖して調べたが、ピンポイントでそこが痛いとどうなる、という記事はなく、私の場合しかも首や肩も痛く、脳内が痛いというよりか筋にダメージがあるので、これは恒常的な寝違えだと判断した。
それが2週間前のこと。
2週間も寝起きに首及び頭が痛いとさすがに怖い。
一日おきに脳腫瘍や脳梗塞の前兆について調べたり、さまざまな頭痛について調べたが、どれも該当しない。
脳腫瘍になると脳が圧迫されて寝起きにひどい頭痛があるらしく、それだけがなんとなく該当しそうな雰囲気ではあるが、なんとなく違う気もする。
慢性的な頭痛もなく(低気圧による頭痛はある)、吐き気や嘔吐もない。朝仕事を始める前に気分が悪いくらいだ。
素人判断をしても仕方がないので、近所のカイロ・プラクティックに行ってみた。
カイロ・プラクティックとは、まぁ整体みたいなものなのだけど、整体よりもさらに総合的な医術で、アレルギーやその他病気の可能性を、治療を通して示唆し、治療の方針を整えてくれるのだ。
ここに行けば間違いない。私の母はカイロ・プラクティックで訳の分からないアレルギー性の発疹の原因を突き止めることに成功したのだ。
私の意味不明な痛みの正体もわかるだろう。
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寝台に寝かされ、整体術的な治療をされた。
即座に痛みのある筋肉を揉みほぐされるのではなく、関係のなさそうな両肩や腰、背中の薄い筋肉に触れた先生は、「はいはい」などと勝手に納得し、「ツボ」を押してくる。
一見関係の無いような「ツボ」に指がググイと入ると、なぜか首のあたりの筋がピキピキ痛んできて、熱を帯びる感じがある。
次第に首に近付き、痛みの根源である箇所に指が入り込んで、目の前がちかちかするほど痛くなる。
だが、それも徐々に和らいでいく。
筋肉がほぐれていく感触を全身で感じている。
全身の筋肉はひとつとして独立したものはなく、すべては関わり合っているのだ。骨や神経もすべて繋がっているのだ。痛みの道しるべをたどると、そういったことがわかる。私は生きている。
腕をクロスし、先生が体重をかけると、背中の骨がバキバキ鳴り、つい「おぅ」と声が出た。さらに先生に頭を持たれ捩じられると首の骨がバキン、と折れるような音がして、私は死んでしまった。
死んでないのだが、その「骨鳴り」をされたあと、妙に視界がクリアになって、関節の一つ一つがキチンとはまるべき箇所にぴったりとはまり、血流に滞りがなくなった。気がする。
その日一日は肩と首が痛かったが、翌朝になるとかなり痛みが軽減されていた。
先生曰く、原因は全身の歪みからくる「首凝り」だったらしい。
歪んだものの見方ばかりしているからこういうことになるのだ、というわけではなく、基本姿勢が悪いからこうなるのだ。
姿勢よく生きよう。明日を志そう。希望を抱こう。未来へ生きよう。
そうおもったのでした。