蟻は今日も迷路を作って

真面目な話からそうでない話まで。本当の話から嘘の話まで。蟻迷路(ありめいろ)という人が書いてます。

準備期間

 みの日は引っ越しの準備をすすめている。

 恋人とIKEAに行き、ニトリに行き、ああこういう家具を置きたいよねと言っては買い、というわけではなく、かなり考えあぐねて買う。

 この家具を置いてしまったら他の家具もこの系統で揃えないとおかしなことになる。でもこの色調で部屋は揃えたくないよね、云々。

 まだ鍵の受け渡しをされておらず、なんなら審査も通ってないので、家具が選びづらい。

 なんとなくこれにしようか、と系統だけ決めるにとどまっている。

 

 引っ越し初日に最低限必要な家具はベッドだけだと思うので、とりあえずベッドだけを決めたいのだけど、現在コロナの影響で輸入が遅れていて、私の欲しかったニトリのベッドは9月に発送予定だと言われ断念した。

 7月末に引っ越して9月まで床に伏せるのは嫌だ。身体がバラバラになってしまうだろう。

 カーテンも必要だが、これは鍵の受け渡しがあってから採寸しないとどうにも買えないので今はまだ時じゃない。

 なにせ初めてのことなのでどうすればいいのかわからないことも多く、不安や戸惑いもあるが、恋人と二人の未来の計画を立てるのは楽しいものだ。

 もうこれは妄想ではなく、たしかな実体を持った、「計画」なのだ。

 

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 日曜日にギターを売ってきた。

 私は貰い物のギターや昔購入した安ギターをいくつか所有しており、これらすべてを持って行くわけにもいかないので、大切なエレキギター2本と先日購入したクラシックギター1本を残して、すべて売ってきた。

 アコースティックギター2本とウクレレエレキベース1本。

 どれも元値が安かったものだったので大した金額にはならなかったが、今は資金が少しでも多く必要だし、細々した家電を買えるくらいの金額にはなった。

 近所のハードオフで売ったのだが、査定を持っている間ぷらぷら見ていると、すごい掘り出し物が展示されていた。

 68年製のビンテージ・ギターだ。

 1968年といえばまだビートルズが活動していて、フランスでは五月革命があり、中国では文化大革命が活発化した年である。その年に生まれたギターなのだ。

 ハードオフにしては驚異の110万円で売り出されており、これをハードオフに売ってしまった人はよっぽどギターに関心が無かったか、持ち主ではなくその遺族が遺品整理で売ったものだろうと思われる。

 このランクを売るにしても、ハードオフには持ってこないはずだ。

 

 他にもぷらぷら見ていると、ニンテンドー64やレコードやカセットテープが売られていて、欲しくなる。わけのわからないオモチャもあって面白そうだ。「太平洋戦争全集」のビデオも興味深い。新聞の広告にたまに出ていたやつだ。琵琶やチェロも売っている。

 これ買って新居に持って行ったら恋人に愛想を尽かされるだろうな、というものばかり欲しくなる。

 そんなことしたら、私がハードオフに売り飛ばされるんだろうな。

 査定金額0円で。

 

 ぴえん。ぱおん。