蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

架空のバンドを作って遊ぼう!

 ~5月の外出自粛期間にまったく暇であったので、架空のバンドを作って妄想する遊びをしていた。

 架空のバンドの、バンド名とメンバーとバンドのスタイルとアルバム曲を考えて、ニヤニヤする遊びだ。

 

 いくつか考えて、なかなかいい感じだったので、紹介しようと思う。

(つくったバンドはExcelにまとめた)

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架空のバンド1.The LiFE

 

 メンバー

・Vo.&Key. 田畑 宗史郎

・Gt.篠宮 京

・Ba. 加島 優也

・Dr. 水戸  "takk" 聖

 

田畑と篠宮は中学時代の同級生で二人とも吹奏楽部だった。

大学で再会し、バンドを結成。篠宮のバイト先の同僚だった加島がまもなく加入し、ドラムレスバンドとしてアコースティックサウンドで八王子を中心に活動を続ける。18年にサポートメンバーだった水戸が正式に加入し、20年春にメジャーデビュー。

 

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 インディーズ・アルバム『丁寧なくらし』

 バンド名とコンセプトよりも、意外と尖ってて、広告的な綺麗な作られたものに逆らう気概がある。

 9曲目の「9パーセント」はストロングゼロの曲。ライブでめっちゃ盛り上がる。

 

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 1stアルバム『君とのせいかつ』

 尖ってたTheLiFEだが、メジャーデビューするときちんと丸くなる。

 インディーズ時代はラジオで「Mステに出たら歌詞変えて歌ってやろうかな。テレ朝の悪口とか(笑)」なんて言ってたのに、実際Mステ出たら借りてきた猫みたいになっちゃって大人しく歌って、タモリに興味なさそうにあしらわれて終わったけど、ドラムだけ異常に派手なパフォーマンスをしていてちょっとTwitterでバズる。

 5曲目の「セゾン」がほどほどにヒットする。

 だが、例によってインディーズ時代からのファンとメジャーからのファンによってけっこう溝が生まれていて、ライブで昔の尖ってた曲をやると古参は「これこれ!」と盛り上がるが、新参からは「こんなのLiFEじゃない」なんて思われる。

 

 その後もアルバムを4枚出すけど、音楽性の違いにより(金の問題により)7年後に解散。

 ボーカルはソロデビューするけど売れず、ギターとドラムはスタジオミュージシャンとして活動。ベースは実家の畳屋を継ぐ。

 

 

架空のバンド2.散文テクノ

 

メンバー

・Satoli(DJ)

・Ukijima Moru(DJ)

 

北海道の2人組高校生。ニコニコ動画に楽曲を発表。
類稀な2人の才能が生みだしたテクノの新たな次元は、「奏でる」というより、慟哭であり、感傷であり、失意であり、希望。
自らの「デビュー曲」と称する「散文的指向」は動画サイトで合計8200万再生を突破。
同時にメジャーデビューを飾る。
Satoliの声をボーカロイド化して楽曲制作し、人間に本来備わっている「揺れ」や「エモーショナル」を徹底的に排除。
歌詞は散文詩を思わせ、聴くほどに秀逸で複雑なリズムと調和を成している。
音楽と文学の境界を超えて生み出される新たな芸術は、まさにリスナーが試される散文テクノという新しい音楽ジャンル。

 

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 1stアルバム『Q体ーわたくし%』
 「きゅうたい ひく わたくしりつ」と読むのです。

 

 8曲しか入ってないけど一曲一曲が長く、プログレテクノでもある。

 

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 2ndアルバム『模造宇宙』

 模造宇宙と書いて「コスモ・レプリカ」と読む。

 

 「散文テクノ」はかなり長く続くグループになる。

 メンバーが入ったり抜けたり、活動休止期間を挟んだりしつつも、長く活動するし、年寄りから若者までファン層も厚い。

 「一時期流行ったよね」って言われちゃう時代もあるけど、コンスタントに曲を出し続けるし、新しい技術や商法にも柔軟なので、そういうところで新規ファンを獲得しやすい。

 あと、曲がかなり良い。

 デートの車中で流してもいいし、カフェでちょっと流れててもいいし、クラブで流してもいい。

 深読みできる歌詞なのに曲を邪魔しない。

 お気に入りのバンドなのでYouTubeで試しに聴いてみてください!

 

 

架空のバンド3.遅効性の毒

メンバー

Vo&Gt. 浜名 くらげ

Ba. 泳 六太郎

Dr. 漆森 羊

writing. 虞美人草

DJ. 魚人

 

インターネット上でのみ存在が確認されているインディーズバンド。

自社レーベルを立ち上げ、2018年から本格始動。SoundCloudや動画サイト楽曲を発表している。
メンバーの素性は一切明かされておらず、わかっている情報は「ボーカルの声が女性ぽい」ことのみ。プロの匿名バンドであるとか、実は一人でやっているとか、さまざまな憶測もまたこのバンドの話題を呼んでいる。

倦怠感と鬱屈、非粘着質で都会的な歌詞がクリーンサウンドで奏でられ、絶望を爽やかに歌う。

 

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 1stアルバム『遅効性の毒』

 アクの強い相対性理論みたいなバンド。専門の作詞家がいるらしいが、いないかもしれない。一切は謎に包まれていて、ライブもやらない。

 動画の広告費とダウンロードが収入源。

 

 個人的な趣味なのだが、アルバムタイトルがバンド名なの好き。

 バンド名が曲名になっているのも好き。

 

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 「遅効性の毒」というバンドはコンセプトがしっかりしていて、それがアルバムタイトルや曲名によくあらわれている。一貫したテーマがある。

 だからひと目で好きな人はハマれるし、響かない人にはずっと響かない、理解されないだろう。

 

 曲自体はシンプルなギターロックがメインだが、DJをうまく使っていて、シンプルなのだけどちょっと真似できないサウンドを作り出している。

 

   ↓

 

 どうでしたか。

 架空のバンド、皆さんも作ってみてはどうでしょう。

 架空の本屋、架空の料理とか作ってみても楽しそう。