今週はなんだかずっと疲労感に襲われていた。
労働時間的にはほとんど定時で帰宅できていたのだが、全身が怠くて眠気があり、頭中で軟体の生物が脳みその溝を這いまわっているような不快感があった。ニキビが増え、口内炎が繁殖した。吐き気もある。
一体どうしたことだろう。
私も昨今の「第三波」とかいうブームに乗ってしまったのだろうか?
空はこんなにも青くて、温かく、湿ったぬるい風が吹いているというのに。……
それじゃないか。
先週まで寒かったのに今週いきなり「春」になったから、自律神経がやられて、体がおかしくなってしまったのだ。
毎年春はこのように体調を崩して鬱状態となり、世界の破滅を心の底から願って枕に顔をうずめ泣く生活を営んでいるのだが、それと同じ状態である。
小春日和っていうのかな。
突如、春的な憂鬱の風が襲い掛かってきたからこんなことになっているのだ。
なんて天気だ。もっと寒くなれ。霜月らしくしろ。貴様それでも四季かっ。
温度差で神経が乱れて、気を抜くと泣きそうになる。
— 蟻迷路 (@arimeiro) 2020年11月19日
疑似春やめろ。春は苦手なんだよ。
春の予行練習すな
— 蟻迷路 (@arimeiro) 2020年11月19日
このようなツイートをしたら賛同を得られて、安心した。
多くはないが、同じような人々がいるのだ。よかった。みんなで死のうね。
春の日和は心が不安定になる。
霞がかった水辺に立ち、霞のむこうで大きな影が音もなく動いているのを見つめているような、茫洋とした不安感に首元を撫でられる。
疲れが抜けなくて、いくら寝ても寝足りない。
なんでもない仕事の用事が億劫でたまらず、すべての責任を放棄したくなって杜撰になってしまう。やる気がない。これはいつものことかもしれない。
休日になったら幾分気分はマシになった。
まだ暖かい日和は続きそうで、嫌味なくらいに晴れている。
こんな日は出掛けたいものだけど、昨今流行の「第三波」がどうのこうのとかで、「我慢」を呼び掛けられている。
久しぶりに会う友人たちとの飲み会も蹴ってしまった。まことに面白くない。
いい加減にした仕事の続きが気になってそわそわしてしまう。
つまらないことを考えているとさらに鬱々としてくるので、三連休は大人しく床でも舐めていようとおもう。
雲ひとつない天気が僕を苦しめる。
暖かい風が僕の安穏を蝕む。