ココイチ(CoCo壱番屋)のカレーの辛さには店ごとに「揺れ」がある気がする。
プレーンの辛さはたぶん同じなんだけど、2辛〜10辛には店ごとに辛さの塩梅がビミョーに異なっている気がしてならない。
たとえば新宿のココイチの2辛は渋谷のココイチの4辛に匹敵しているということだ。あくまで例だが。
家の近所のココイチでは5辛を頼んでちょうどいい。
ちょうどいい、というのは、辛さの苦痛でときどき顔に皺を寄せながらも、辛さの向こうにある美味しさも楽しめる、辛さのエンタメと美味しさのバランスがちょうどいい、という意味だ。このちょうどよさは人によって違うだろうが、家の近所のココイチでは5辛が私にとって適当である。
だが、会社の近くのココイチでは3辛を注文している。
会社のココイチにおける5辛はちょっと「やりすぎている」のだ。
もっと言うと「やってる」。
5辛にしては辛すぎる。
3辛で家近くのココイチの5辛相当になっている。
だが、チェーン店なので、店舗によって辛さに揺らぎがあるとは一体、考えにくい。
のれん分けした店ならまだしも、チェーン店の調理にはきちんとマニュアルがあり、規定がある。ココイチほどの素晴らしい飲食店ならば、年に数回の調理研修があってもなんらおかしいことではなく、社員からバイトへの教育が行き届いていることは店の様子を見ていても明らかである。
ではなぜ、辛さに揺らぎがあるのだろうか?
いや、正確に言おう。
なぜ、辛さに揺らぎがあるように「感じる」のだろう?
その答えは、凡夫の私には到底辿り着けない。
気圧のせいかもしれないし、血圧のせいかもしれない。前の日に食べたしめ鯖のせいかもしれないし、隣に座っている男の電子機器から発せられた電磁波のせいかもしれない。5G電波の可能性もある。
あるいは私の勘違いか、店員のミスなのかもしれない。
答えはわからなくとも、真相は判明せずとも、確たる事実はある。
私はココイチが好きであるということと、ココイチにこれからも通うということと、何辛だろうが美味しい、ということである。
ちなみにサラダも美味しすぎる。
株主になろうかな。好き。