蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

闘いの中で成長してる……

 近、職場で褒められることが多い。

 どういう風の吹きまわしだろうか。季節の変わり目、皆さん風邪でもひいてるんじゃないか。

 一日に一回以上、いろいろな人から褒められる。

 

「もう1年以上いるみたいだね」

「まだ3か月でしょ?動きが3カ月とは思えない。優秀だ」

「成長ものすごく早いですね」

 

 嬉しい。

 御世辞かもしれないけど、褒められるのは素直に嬉しい。

 私の職場が京都だったら、これらの誉め言葉はすべて反転して悪意にしかならないのだろうけど、ここは神奈川、そんなことはない。

 素直に受け止めて、嬉しく思おう。

 

 ちょっと前まで、わからないことだらけでつらい日々だった。

 意味がわからない、まったく理解できない、先輩上司がなにを求めているのかわからない、ユーザー案内でユーザーが何を言っているのかわからない。そんな日々が3カ月続いて、ひたすら自分の無力を味わっていた。

 だが、夏休み明けの9月から、なにかそういった物事がストンと頭の中に落ち込んではまった感覚があり、ああ、これはそういうことだったのかと少しずつだが「理解」して自分で考えて動けるようになってきた。ジグソーパズルが繋がるように、パーツは大きくなって、他の物事と繋がっていく。

 上司が求めていることやユーザーのやってほしいことが、おおよそわかるようになり、なんとなく解決までの道筋を立てて、それでもまだ先輩の意見をあおがないと不安ではあるが、先輩の言うことと私の考えが合致するようになってきた。私の考えは合っているのだ。

 そこで、先輩が言うよりも先に根回ししておくと仕事がスムースになり、効率が良くなる。

 歯車が規則正しく回るように、歯車の噛み合いで仕事は動いていく。

 先輩に褒められる。

 

 まぁ、まだ簡単な案件ばかりなのだけど、それでも、ああ自分は成長したんだな、と最近は思えるようになった。よくやっていると思う。

 

 お世話になっている先輩、彼は厳しい先輩でめちゃくちゃ仕事ができる人だ。その人に言われた。

「自分では気付いていないかもしれないけど、本当に、とても成長しているよ。すごくできるようになってきてる。まわりはちゃんとお前を見てるよ。よくやってる」

 泣きそうになった。

 ちょっと3カ月の苦労が報われた気がした。

 先輩は京都出身ではないので、この言葉は素直に受け止めて大丈夫だろう。

 

 

 なんだか、やりがいを感じる。

 仕事ってつらいし面倒なものだけど、できるようになってくると少なくとも退屈ではないものだ。

 成果があると「頑張ったな」と自分を認めてやれる。

 褒められるためにやっているわけじゃないけど、これからも成長できるように、日々、視野を広げていって、失敗を恐れず、先輩を頼って、仕事に励みたいと思う。

 自分のためにも。

 

 

 めちゃくちゃ真面目なブログになっちゃったな。

 

 うんこ、うんこ、うんこ。濁しとこ。