蟻は今日も迷路を作って

くだくだ考えては出口のない迷路に陥っている

これは、大問題だ。

  前から再三にわたり同じことを書いているが、心に決着がついていないのでまた書くことにする、この問題。

    土日はなぜこうも早く過ぎ去っていくのか。

    これは、大問題だ。

 

    最近の休みの日は、昼過ぎまでダラダラ惰眠を貪ることはせず、7時くらいに起床して部屋の掃除をしたり、楽器の練習をしたり、文章を書いたりして有意義に過ごそうと努めている。

    当たり前の話だが、寝ていると時間はワープしてあっという間に半日失うのだ。

    起きていれば時間が刻々と進むのを体感できる。

    これだけで体感時間速度を遅めることができると気付いた。

 

    金曜夜に仕事が終わると、休みだ、と嬉しい気持ちと、今週こそは有意義に時間を使おう、1日を凝縮して濃密な土日にしよう、休みを享受しよう、と息巻く。

    だが、気付いたら月曜朝になっている。

 

    どれだけ意気込んでも、気付いたら月曜日になっている。

    おかしい。

    スタンド攻撃を受けているとしか思えない。

    キング・クリムゾンによって時間を飛ばされているとしか思えない。

 

f:id:arimeiro:20200608110136j:image

 

     "結果"だけが残る。『月曜日になった』という"結果"だけしか私たちは知ることができない。その間の土日の"過程"を知ることができない……。

 

    土日も早起きして、行動しているのだ。

    恋人とデートだってする。本を読むこともある。庭の草むしりをする日だってある。三食食べて健康的に過ごしている。昼寝もしない。

    にもかかわらず、私は「月曜朝になってしまった」という"結果"だけしか、それこそだけを、血骨に痛みが走るほど知覚する。

    月曜になると、あの土日はなんだったのだ、なんて空虚だったんだと後悔する。

    なにもかもがあっという間すぎる。

    ただ、一さいは過ぎて行きます。

    自分はことし、二十五になります。白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます。

     人間失格的な気持ちになって目眩がする。

 

    

    この生活があと何年続くのだろう?

    ぞっとする。脳の奥がズンと重くなる。

    それとも、数年したら心が死んで(慣れて)どうとも思わなくなるのだろうか?

 

    平日になってしまった以上、次の休日を目指して粛々とやっていくしかない。1日1日を潰していくしかない。

 

    容易い、容易いこと、だ。