物忘れというか、記憶を吸い出す回路の一部に弁ができていて記憶の読み出しに弊害を成し、たしかに自分のやったことなのにやった記憶が無かったり、同じ話を二度してしまったり、そういうことが最近多い気がする。
このブログを毎日飽きもせず読んでくださる読者諸氏もお気づきのことだろうが、数日たって何度か同じ話をしていることがある。
今朝だって、ブログのネタを思いついて、さァ書くぞ、と腕をまくったものの、おや、と思考に引っかかるものを感じて、この話をもしかして書いたことがあるような気がするぞ、と一旦まくった腕を下ろして調べたところ、数日前にやはり書いていたことが発覚した。
まだ気付けるだけ良い方なのかもしれない。
というわけで今日書く内容が無くなってしまったのだが、じゃあそのことを書いてやろうというわけで、ブログをやっていてよかったとおもうものだ。
とっぴんぱらりのぷう。
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無論、ここで話を終わらせるわけがない。
近年、脳の機能の低下が嘆かれている(私によって)。
だいたい飲酒をはじめたころから脳の機能が低下している気がする。やはり酒はよくないのだ。
近頃ひじょうに涙脆くなり、あざとくお涙を頂戴しようと目論まれた話に簡単に涙を流すのはもちろんのこと、つらいドキュメンタリーを観ても涙が出るし、めざましテレビの「今日のワンコ」で可愛い犬を観るだけで涙を溜めてしまう。自分でもどうかしているとおもう。
昔は物語に感動して泣くことなんぞなかったのに、最近は簡単に泣けてしまう。私の中で涙の価値がデフレーションして浮浪者が増加している。
ようやく感性が熟したのかな、人間の心というものを理解したのかな、とおもっていた。涙を流す生き物は、人と海亀とラクダだけだから。
だけど、インターネットの情報によれば、涙脆くなるというのは前頭葉の収縮に伴う感情を司る機能の低下が原因で涙を堪えきれなくなるのであって、けっして情緒が豊かになったわけではなく、老化やストレスが起因しているのだという。
言われてみれば、涙だけでなく、さいきんはやたらと怒りっぽくなったし、ちょっとしたことで笑いが止まらなくなるし、すぐに悲劇的な主人公になってしまう。感情を司る部分が退化していたことが原因だったとは。
ほかにも、いっこうにギターが上達しない、暗算ができない、難しい本を読むと極度に眠くなる、片付けができない、人とうまく会話ができないなどの弊害も脳の機能低下によることが原因と思われる。
となると幼少より機能が低下していたということになるがはたして……。原因は違うものかもしれない。脳のせいにして無能を責任転嫁してはいけない。
やはり酒はよくないのだ。アルコールによって脳が縮んだにちがいない。
飲酒して毎夜のように神楽を舞い爆笑しているようでは脳も縮むし文化の質も落ちるし恋人には呆れられるし経済にもよくない。
いやぁ、よくないのだなぁ。ははは。